何でこんなに長いの?
これから紹介するホソオビヒゲナガという蛾は、
その名のとおり、触角が半端でなく長い!!
何故そんなに長くなったのかは後で考えてみるとして、
今日は、いろんな部分が異常に長い昆虫の写真を見てみよう。
まず、カゲロウの仲間の尻尾の長さは有名である。
写真のフタスジモンカゲロウの場合は、
体の2倍弱の長さの3本の尾毛を持っている。
【フタスジモンカゲロウ】2010年7月8日青森・だんぶり池
ゆらゆら飛ぶときに、微妙なバランスをとっているように見える。
カゲロウの仲間の尾毛は、3本と2本の種がいるが、
そんなことより、どうして、羽化後1日で死んでしまうのだろうか?
ガガンボの仲間の足もかなり長い。
写真のガガンボの一種(写真では同定できなかった)は、
体長の2倍ほどの細い足を持っている。
【ガガンボの一種】2010年8月21日青森・だんぶり池
バランスのとりにくい葉っぱの上などに静止するとき、
その長い足を巧みに使って、体を支えている。
この写真では、見事に、上の葉と下の葉の中間で静止しているのがわかる。
前足1本で、ぶらさがっているような個体も、よく見かける。
そして、本題のホソオビヒゲナガの長~~~い触角である。
写真で見ると、体長の2倍以上は十分にある。
【ホソオビヒゲナガ】2010年7月5日北海道・室蘭市
この写真を撮ったとき、フワフワと糸くずのように飛んできて、
目の前の葉っぱの上にさりげなく止まった。
あわてて、シャッターを半押しして、触角をすべて写しこんだ。
葉に止まってからも、触角は空中にゆらゆらしていた。
おそらく、風の強い日は飛ばない(飛べない)のかもしれない。
それにしても、何でこんなに長い触角が必要なんだろうか?
長所と欠点がいろいろありそうである。
本日のおまけで紹介するのが、足の異常に長いクモ・・・・
ザトウグモの一種である。昔は、メクラグモと呼んでいたが。
【ザトウグモの一種】2010年9月10日青森・白岩森林公園
見ての通り、8本の長い脚は、体長の10倍以上ありそうである。
おそらく、断トツの倍率1位だろう。
ただ、この倍率は、ちょっと反則で、この仲間は腹が極端に短い・・・・
写真をよく見ると、驚くべきことに、
この子は、上側、右側、下側の葉っぱに、
別々に足を掛けて、巧みに体を支えているではないか。
・・・・(是非、写真をクリックして、別枠で見てください。)
いや、もしかしたら、巧みに体を支えているのではなく、
足が長すぎて、ただ単に、一枚の葉っぱに乗り切れないので、
上下左右の葉に足を置いているだけなのかもしれない???
何だかなあ~