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ちょっとだけ、不思議な昆虫の世界

さりげなく撮った昆虫のデジカメ写真が、整理がつかないほど沢山あります。 その中から、ちょっとだけ不思議だなぁ~と思ったものを、順不同で紹介していきます。     従来のブログのように、毎日の日記風にはなっていませんので、お好きなカテゴリーから選んでご覧ください。 写真はクリックすると大きくなります。   

ちょっと不思議 ツリフネソウの白い花


やや湿った沢沿いの道などで、
普通に見かけるツリフネソウは、
ちょっとだけ不思議な花である。


ユリのような筒状の花なのだが、
花の真ん中から伸びた1本の花柄に、
バランス良くぶら下がって、
ユラユラ揺れているイメージがある。

 

 

ツリフネソウの白い花

2015年9月5日 矢立峠・青森

通常、ツリフネソウの花は、紫色をしているのだが、
今回初めて、白い花を見つけた。


別種でキツリフネという黄色い花もあるのだが、
それとも、全く違う色だ。


ちょっとだけ不思議な花 ツリフネソウ】
 ↓   ↓   ↓
 http://kamemusi.no-mania.com/Date/20130407/1/

 

 

 


ツリフネソウの白い花

2015年9月5日 矢立峠・青森

上部2か所(?)に、本来の紫色の部分も残っている。


 ⇒ネット情報では、白い程度には、
  結構バラツキがあるようだ。


それにしても、この花の付き方は面白い。


 ⇒一体、何の意味があるというのだ!!


個人的には、普通の筒状の花ならば、
基部の蜜がある場所は、クルクルっと巻かれて、
さりげなく閉じられている。


この格好になった理由?

絶対何かがあると思うのだが・・・

 

 

 

ツリフネソウの白い花

2015年9月5日 矢立峠・青森

この角度から見ると、熱帯魚のイメージもある。


 ⇒前回の記事、サティロス型擬態をふと思い出す?

 

アブやハチは、こんなぶら下がっている花にも、
蜜を吸いにやってくる。


 ⇒記事の最初に、この花は、
  ユラユラ揺れているイメージがある、
  と書いたが、良く観察するとすると、
  実は、花の中に虫がいないときには、
  結構しっかりと花柄で固定されていて、
  風が吹くと、全体が揺れるだけである。

 

ただ、大き目の虫が花に止まると、
当然ユラユラとゆりかごのよう・・・


一度、ミヤマカラスアゲハが吸蜜に来てるのを見たが、
かなり苦労している(?)ような雰囲気だった。

 

 

 


ツリフネソウの白い花

2015年9月5日 矢立峠・青森

白い花に混じって(?)、普通の紫色の花も見える。

やっぱり、突然変異なのだろうか?


ネット情報では、稀に白い色の花があり、
シロツリフネとも呼ばれるようだ。

当然、分類学上では、ツリフネソウの1品種とされている。

 

    

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ちょっとだけ不思議な緑色の桜


これは春の珍事??

茨城の5月に、さりげなく咲く桜を発見。


しかも、花の色は、ありえない「うす緑色」!!!

 

 


出し惜しみするわけではないが・・・

 

 


2015年5月1日 七ツ洞公園・茨城

ほとんどの花は、普通に見られたピンク色だった。

だから、最初に見たときには、やや遅咲きの桜の品種か?
という感じだった。

 

 

 

・・・・そして、


下の写真、もちろん、修正はしていない。

 

 

 


不思議な緑のサクラ

2015年5月1日 七ツ洞公園・茨城

多少微妙だが、普通の桜の色ではない!!!

どちらかと言うと、やっぱり緑色(薄緑?)だろう。


このような「うす緑色の花」は、数株程度しか見られず、
ほとんどの花は、最初の写真のように、普通のピンク色だった。

 

 

 


帰宅後、早速ネット検索。

 


緑色の桜の花は、御衣黄(ギョイコウ)というらしい。


花の色が高貴な貴族の衣裳の萌黄色(もえぎいろ)に近いため
そのイメージから、御衣黄という名前が付いたようだ。

 


・・・・萌黄色か?!

 

 


御衣黄サクラ(バラ科)

2015年5月1日 七ツ洞公園・茨城

花が咲いた時は緑色のようだが、
左側の株のように、色はだんだん薄くなって、
その後、右側のように、黄緑色から黄色っぽくなるようだ。

何故か、中心部は、常に筋状に赤くなっている。




今年は春から縁起が良い!!!

 

 

 


  

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良く似てるのに?? カラスの巣とヤドリギ


類縁関係にない生物が、擬態ではないのに、
お互いに良く似ている場合がある。

全く「偶然の一致」であると思う。

 

 


下の左側の写真、遠くで、最初に見つけたときは、
「こんなところにもヤドリギがある?!」
と思いながら、近づいて行った。

 

 



左: カラスの巣 東海村・茨城(20140425) 
右: ヤドリギ 十和田湖・青森(20090403)

まさか、カラスの巣だったとは・・・・?

年齢とともに、かなり、視力が落ちてきたんだ。

 

 

 


カラスの巣

2014年4月25日 東海村・茨城

葉っぱの少ない時期には、こんな雰囲気で、カラスの巣も目立つ。


つい最近のテレビのニュース(青森ローカル?)で見たのだは、
こんな巣が電柱に作られることがあるようで、
年に一度は、撤去作業をするらしい・・・・

巣の材料として、金属製の簡易ハンガーが使われると、 
停電事故になることがあるそうだ。

 

 

 

 

ヤドリギ

2009年4月3日 十和田湖・青森

こちらが、本物(?)のヤドリギの遠景。

ヤドリギは、名前のとおり、他の樹木に半寄生する。

半寄生とは、宿主から養分や水分を吸い取るが、
自分でも光合成を行う「何か微妙にそそられる植物」だ。


特に冬季に、葉っぱが落ちてからは、よく目立つし、
何となく、カラスの巣と同じ雰囲気となる??

 

 

 

 

ヤドリギの実

2008年10月27日 黒石市・青森

こちらは、たっぷりと赤い実を付けたヤドリギ。

何故か、この赤い実は、鳥があまり食べないという。

ただ、例外的に、キレンジャクやヒレンジャクが、
主として、ヤドリギの実を好物とするようだ。


ヤドリギの果実は、鳥に食べられてから、
別の場所で、種子が糞とともに排泄される。

(昔、高校の先輩から聞いた話なのだが、)
その際、種子の表面はかなりのネバネバになるので、
地面まで落下せずに、途中の枝に引っかかるのだ。

 


・・・どうも、本当のことらしい?

 

 

   

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リンゴ りんご 林檎 RINGO

全くの季節外れで、しかもコンテンツ違いなのだが、
このリンゴの色具合は、さりげなく見事だ。




2012年10月6日 弘前市・青森

品種は、おそらく「フジ」だろう。

 


2012年10月6日 弘前市・青森

自宅から、だんぶり池に向かう途中のリンゴ園である。

 


2012年10月6日 弘前市・青森

収穫すると、多少色あせてしまう。

 


2012年10月6日 弘前市・青森

この色は、あまり、自然界にはない?

 


2012年10月6日 弘前市・青森

林檎の収穫が終われば、間もなく雪の中だ。

 

(ネタ切れではありません!!!)

 

 

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ちょっとだけ不思議な花 ツリフネソウ

全くの季節外れであるが、林縁部のやや湿った場所で、
良く見かけるツリフネソウは、かなり不思議な花であると思う。

 

ツリフネソウ(ツリフネソウ科)

2011年9月8日 白岩森林公園・青森

何が不思議かって、普通に見られる筒状の花は、
ユリのように、根元部分を茎が支える形になっている。

ところが、名前のとおりツリフネソウは、
花の中心部分から伸びた茎(葉腋というらしい?)で、
バランス良く、ぶら下がっているのだ。

花の後方は、距と呼ばれるが、その先端は、
渦巻き状に巻いて、多分閉鎖されているのだろう。

 


ツリフネソウ(ツリフネソウ科)

2010年8月22日 白岩森林公園・青森

見れば見るほど、さりげなく不思議な花だ。

大型のクマバチが花の中に潜り込んで、
蜜を吸っているのを、見たことがある。

良く見ると、ちょうど花の入口の下側が、
ハチが止まるのに適した台座になっている。

 


さらに不思議なことがある。

 


この形に良く似た黄色い花を咲かせる別種があるのだ。


キツリフネ(ツリフネソウ科)

2011年9月8日 白岩森林公園・青森

見た目(花の形)は、ツリフネソウにそっくりだが、
花の色が黄色で、葉っぱの下に花がある。

そして、花の後ろに伸びる距の先端が、
渦巻きになっていないのだ。

 

 

キツリフネ(ツリフネソウ科)

2010年7月18日 だんぶり池・青森

高校生のころ、同じく虫好きの友人が、
キツリフネのことを「キツネフリ」と呼んでいた。

確かに、キツネがふりまわす提灯のような形状であるが・・・

確かに、細い1本の葉腋でぶら下がって、
空中に浮いてるようにも見える。

 

 


ミヤマカラスアゲハとキツリフネ

2011年8月26日 白岩森林公園・青森

このように、ブラブラした状態なので、大型のチョウは、
花に静止して、蜜を吸うことはできない。

キツリフネの花から、ホバリング気味に蜜を吸っている。

おそらく、蜜のある距の部分まで、
口吻が伸びているのだろう。

 


そして、さらに不思議なことがある。

 


ツリフネソウとキツリフネが混生している場所があるのだ。

良く似た種が、全く同じ場所で共存するのも、
また不思議なことであると思うのだが・・・

 

ツリフネソウとキツリフネ混生群落

2011年9月8日 白岩森林公園・青森

この写真でみると、園芸植物に見られるような、
花の色が異なる品種のイメージである。

しかし、2種は明らかに別種なのだ。

Impatiens textori ツリフネソウ
⇒東アジアに分布する。

Impatiens noli-tangere キツリフネ 
⇒ユーラシアと北米に広く分布する。

ちなみに、属名インパチェンスは、
種がはじけて飛ぶホウセンカの仲間で、
花言葉は「私にさわらないで!!」だそうである。


この花言葉を知っている若者たちは、
なんかの機会に利用できそうかも・・・

 

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