良く似てるのに?? カラスの巣とヤドリギ
類縁関係にない生物が、擬態ではないのに、
お互いに良く似ている場合がある。
全く「偶然の一致」であると思う。
下の左側の写真、遠くで、最初に見つけたときは、
「こんなところにもヤドリギがある?!」
と思いながら、近づいて行った。
左: カラスの巣 東海村・茨城(20140425)
右: ヤドリギ 十和田湖・青森(20090403)
まさか、カラスの巣だったとは・・・・?
年齢とともに、かなり、視力が落ちてきたんだ。
葉っぱの少ない時期には、こんな雰囲気で、カラスの巣も目立つ。
つい最近のテレビのニュース(青森ローカル?)で見たのだは、
こんな巣が電柱に作られることがあるようで、
年に一度は、撤去作業をするらしい・・・・
巣の材料として、金属製の簡易ハンガーが使われると、
停電事故になることがあるそうだ。
こちらが、本物(?)のヤドリギの遠景。
ヤドリギは、名前のとおり、他の樹木に半寄生する。
半寄生とは、宿主から養分や水分を吸い取るが、
自分でも光合成を行う「何か微妙にそそられる植物」だ。
特に冬季に、葉っぱが落ちてからは、よく目立つし、
何となく、カラスの巣と同じ雰囲気となる??
こちらは、たっぷりと赤い実を付けたヤドリギ。
何故か、この赤い実は、鳥があまり食べないという。
ただ、例外的に、キレンジャクやヒレンジャクが、
主として、ヤドリギの実を好物とするようだ。
ヤドリギの果実は、鳥に食べられてから、
別の場所で、種子が糞とともに排泄される。
(昔、高校の先輩から聞いた話なのだが、)
その際、種子の表面はかなりのネバネバになるので、
地面まで落下せずに、途中の枝に引っかかるのだ。
・・・どうも、本当のことらしい?