雄と雌でこんなに違う
メスグロヒョウモンというそのまんまのリアルな名前の蝶がいる。
だんぶり池の林道、9月の晴れた日には、オトコエシの白い花に、
たくさんのヒョウモンチョウの仲間が集まってくる。
この時期、ほとんどがミドリヒョウモンであるが、
中に一頭だけ、ちょっと灰色系の蝶が混じっているを見つけた。
翅を開くと、表面はイチモンジチョウのように見える。
この状況で見なかったら、オオイチモンジチョウと絶対に(?)間違えるが、
近年色々な場所で少なくなっている(と言われている)メスグロヒョウモンの雌だ。
このチョウの雄は、典型的なヒョウモンチョウの豹柄体色だ。
写真のように、翅の表面だけでは、ミドリヒョウモンと区別がつきにくい。
昆虫の世界では、カブトムシやクワガタムシに代表されるように、
雄と雌がまるで別種のようにみえる種類がよくある。
多くは配偶行動に関係しているようだが、
メスグロヒョウモンの場合には、何か意味があるのだろうか?
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