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さりげなく撮った昆虫のデジカメ写真が、整理がつかないほど沢山あります。 その中から、ちょっとだけ不思議だなぁ~と思ったものを、順不同で紹介していきます。 従来のブログのように、毎日の日記風にはなっていませんので、お好きなカテゴリーから選んでご覧ください。 写真はクリックすると大きくなります。
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イオウイロハシリグモと呼ばれる微妙な名前の普通種のクモがいる。
しかし、体色や模様には、かなり変異が見られ、
種の判別・同定には、長く混乱があったようである。
⇒虫たちの世界では、色彩や模様が全く違っていても、
実は同種であるというのは、良くあることで、
特に、驚くことはないのだが・・・
イオウイロハシリグモも、ナミテントウのように、
いくつかの基本型があって、名前が付けられているが、
これが、ナミテントウほど簡単にはいかないのだ。
⇒ネット情報では、体色や模様には性差がないとされ、
基本は、3パターンに分けられるようだが、
まず、その3パターンが、なかなか特定できないのだ。
なんとか、イオウイロ型とスジブト型は、
かろうじて識別できそうだが、
もう一つのスジボケ型が良く分からない・・・
イオウイロハシリグモ(キシダグモ科)
2011年6月4日 だんぶり池・青森
暗い褐色の地に、両側を縦走する白い帯があるので、
この子は、典型的なスジブト型だろう。
ただし、同じような模様の明確な別種も存在するので、
注意が必要とされるが、どこに注意するのかが分からない。
イオウイロハシリグモ(キシダグモ科)
2010年10月11日 だんぶり池・青森
この子は、淡褐色で模様がないので、
間違いなく、イオウイロ型だろう。
本種は、このタイプが標準的とされており、
硫黄色の名は、やや黄色っぽい体色から、
名付けられたのだろう。
イオウイロハシリグモ(キシダグモ科)
2010年8月25日 だんぶり池・青森
この子は、薄い褐色の地に、白色の斑模様があるので、
スジボケ型(?)になるのだろうか?
これだけ、体色や模様が違っていると、
別種とされていた時期があってもおかしくない。
ただ、異なる模様の雌雄が、ナミテントウのように、
交尾(交接?)するのかどうかは、情報が少ない。
徘徊性のクモの場合、滅多に交接の場面に、
遭遇することはないからだろう。
前回のコフクログモの場合も、少なくとも私は、初めて見たものだ。
↓ ↓ ↓
http://kamemusi.no-mania.com/Date/20150722/1/
・・・最後に、未同定の写真??
これは、4年間も同定が出来ずにいたクモで、
ネット上では、似たような模様の種類が見当たらない。
もしかしたら、この子が、白黒の斑模様でも、
スジボケ型のイオウイロハシリグモなのだろうか?
⇒こんな鮮やかな(?)白黒の模様は、
テネラルの可能性もありそうな雰囲気だ。
実は、これ以外にも、だんぶり池で撮った、
イオウイロハシリグモと思われるクモの写真があるのだが、
現時点では、正確に同定できそうもないので、
また、機会があれば、ということで・・・
イオウイロハシリグモが、獲物を捕獲する様子は、こちら!!
↓ ↓ ↓
http://kamemusi.no-mania.com/Date/20120224/1/
http://kamemusi.no-mania.com/Date/20120227/1/
男と女のキンキラキン: スゲハムシ
スゲハムシも、だんぶり池の林道で、
早春に見られる美麗種の甲虫のひとつだろう。
(⇒当初、アオハムシダマシとしていましたが、
友人記野直人氏の指摘により、スゲハムシに訂正しました。)
スゲハムシ(ハムシ科)
2011年5月24日13時59分 だんぶり池・青森
昔は「この子は何組?」と思っていた。
ハムシでもない感じがしたが、ジョウカイでもない。
もちろん、カミキリやゾウムシでもない。
スゲハムシ(ハムシ科)
2011年5月24日14時17分 だんぶり池・青森
この写真では、2種のスゲハムシがいるように見える。
スゲハムシ(ハムシ科)
2011年5月24日14時18分 だんぶり池・青森
しかし、わずか1分後には、別の場所で、このカップルを発見!!!
何だ、雄と雌で色が違うんだ、と(再び)一瞬思った。
スゲハムシ(ハムシ科)
2011年5月24日14時20分 だんぶり池・青森
しかししかし、その2分後には、別の場所で、このカップルを発見!!!
体色の違いは、雌雄によるものではなく、
もちろん種による違いでもないらしい。
一体どうなってるんだ。
スゲハムシ(ハムシ科)
2011年5月24日14時22分 だんぶり池・青森
ちょっと落ち着いたところで、改めてこの写真を・・・
一枚目の写真と、同じ種とは思いにくい。
昔だったら、迷わず、これが一般的なスゲハムシのような気がする。
というわけで、「ちょとだけ不思議な昆虫の世界」でした。
メスグロヒョウモンというそのまんまのリアルな名前の蝶がいる。
だんぶり池の林道、9月の晴れた日には、オトコエシの白い花に、
たくさんのヒョウモンチョウの仲間が集まってくる。
この時期、ほとんどがミドリヒョウモンであるが、
中に一頭だけ、ちょっと灰色系の蝶が混じっているを見つけた。
翅を開くと、表面はイチモンジチョウのように見える。
この状況で見なかったら、オオイチモンジチョウと絶対に(?)間違えるが、
近年色々な場所で少なくなっている(と言われている)メスグロヒョウモンの雌だ。
このチョウの雄は、典型的なヒョウモンチョウの豹柄体色だ。
写真のように、翅の表面だけでは、ミドリヒョウモンと区別がつきにくい。
昆虫の世界では、カブトムシやクワガタムシに代表されるように、
雄と雌がまるで別種のようにみえる種類がよくある。
多くは配偶行動に関係しているようだが、
メスグロヒョウモンの場合には、何か意味があるのだろうか?