良く似てるのに ツツジのもち病とモリアオガエルの卵のう
類縁関係にない生物が、擬態ではないのに、
偶然(?)見た目が同じようになってしまう場合がある。
・・・今回で、さりげなく連続3回目
下の左側の写真、最初は「モリアオガエルの卵のう」に見えた。
近づいて、写真を撮ったときのことは、あまり覚えていないのだが、
「何だこれは?」という感じでシャッターを押した。
左: ツツジのもち病 ひたちなか市・茨城(20130606)
右: モリアオガエルの卵のう 蔦温泉・青森(20120714)
何かの蛹か、病死したイモムシ?
このときは、一人ではなかったので、数枚の写真を撮って、
現場では何も確認しなかった。
帰宅後にネット検索しても、なかなか正体が分からない。
ずっと、パソコンの正体不明ホルダーに残されたままだった。
・・・そして、ようやく見つかった。
まさか、ツツジのもち病だったとは・・・・?
こんな雰囲気で、ツツジのもち病は、白くなった葉っぱが、
膨らんで(カール?)いるだけなのだ。
だから、近づいて確認すれば、違いは一目瞭然なのだが・・・
ネット情報では、葉裏の表皮が剥離して、
白色粉状の子実層が露出するとされているので、
少なくとも、見た目は葉っぱではなくなる。
このように、菌の感染によって、
植物体が変形するのであれば、
虫えい(ゴール)に近いのかもしれない。
こちらが、本家のモリアオガエルの卵のう。
確かに似てはいるが、表面の状態が全く違う。
しかも、多くの場合、真下には池や小川がある。
⇒産卵したコナラの葉っぱが小さすぎたのか?
危うく落下するところで、微妙に持ちこたえているようで、
ちょっと笑ってしまう??
・・・・と、話はここで終わらない!!!
実は、これまでの3回分の記事は、序章にすぎないのだ。
普通に見られる「葉っぱの上の白い泡(?)」は、
アワフキムシの仕業だけではない。
今回のように、モリアオガエルの卵のうや、
ツツジのもち病の可能性も、さりげなくその候補だ。
しかし・・・・!!!
さすが、「ちょっとだけ不思議な昆虫の世界」には、
まだまだ、恐ろしい事実が隠されているのだ。
次回予告・・・2回分??
『良く似てるのに! 葉っぱの白い泡』