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  • 2017.10
虫たちの親子④ アケビコノハ

(虫たちの親子シリーズ、再開である)


完全変態をする虫たちは、多くの場合、
成虫と幼虫が、全く異なる姿かたちをしている。

もっと言えば、姿かたち以外にも、
生息場所、食べ物、移動手段などが全く違っており、
通常の生物の分類方法からすると、どう見ても別種である。

だから、野外で、それぞれを見つけたときには、
別々に名前を覚えておく必要があるのだ。


(⇒覚えるべき種類数が、普通に2倍になっている!?)

 

今回から、そんな親子について、写真が撮れたものを、
順不動で、(不定期に!)紹介していきたい。

 

 


今回は、アケビコノハ親子である。

 

まず、幼虫から・・・・・

 


アケビコノハ幼虫(ヤガ科)

2010年10月13日 弘前市・青森

油断しているアケビコノハ幼虫!!!

こんな感じで、普通に葉っぱ(アケビ)を食べていると、
同じヤガ科のヨトウムシのイメージである。

ただ、背中に目玉模様が、あるにはあるが、
これでは、あまりインパクトはない。

普段イモムシを食べ慣れている鳥類は、
こんな状態のときは、躊躇なく攻撃するだろう。

 

 


ところが!!

 

 

こんなポーズになると、どうだろうか?

 

アケビコノハ幼虫(ヤガ科)

2010年10月12日 弘前市・青森

背中を極端に湾曲させ、実際の頭部を隠して、
さらに、不気味なお尻部分を高く持ち上げている。

これだけで、もの凄く違和感があるが、
背中の目玉模様が強調されて、
何となく恐ろしげな姿勢である。

もちろん、ヨトウムシや他のイモムシたちは、こんな格好しない。


普段、チョウやガの幼虫を餌にしている小鳥たちは、
この姿を見て、食べるのを躊躇するのだろうか?

 

 

アケビコノハ幼虫(ヤガ科)

2010年10月8日 弘前市・青森

しかも、前方から見ると、こんな感じに見える。

多分、カエルやトカゲには、蛇のように見えるのだろう。

野鳥類は、巣の中のヒナを狙われることもあって、
ヘビの恐ろしさを、十分知っている。
だから、この格好は、鳥の目から見ると、
まさに、ヘビが首を持ち上げた姿なのだ。

 

 

 


そして、この子の親も、独特の雰囲気をもっている。

 

アケビコノハ成虫(ヤガ科)

2012年7月20日 十和田湖・青森

十和田湖周辺の休憩所の壁に、
見慣れない枯れ葉が張り付いている。

 

 

アケビコノハ成虫(ヤガ科)

2012年7月20日 十和田湖・青森

近寄って良く見ると、脚がある。

これが枯れ葉に擬態した、アケビコノハ成虫である。

このように、姿かたちまで枯れ葉なので、
保護色だけの場合と違って、目立っても構わない。

成虫は、典型的な隠蔽擬態なのである。

 

 


しかし、話はそれで終わらないのが、
アケビコノハ君の凄いところなのだ。


アケビコノハ成虫(ヤガ科)

2010年11月27日 三春PA・福島

ほぼ完ぺきな枯れ葉擬態のアケビコノハ成虫は、
さらに一歩進んだ手段で外敵から身を守るのだ。

このように、静止状態から、脅かされた瞬間、
翅を広げて、突然オレンジ色を見せつける。

この赤みが強いオレンジ色は、人でも衝撃を受ける。

捕食者に限らず、多くの生物は、完全な目玉模様でなくとも、
突然目の前に、鮮やかな色をしたものが飛び出すと、
かなり驚くことが、多くの実験で確かめられている。



 

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【2013/06/01 06:40 】 | 虫たちの親子 | 有り難いご意見(0)
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