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ちょっとだけ、不思議な昆虫の世界

さりげなく撮った昆虫のデジカメ写真が、整理がつかないほど沢山あります。 その中から、ちょっとだけ不思議だなぁ~と思ったものを、順不同で紹介していきます。     従来のブログのように、毎日の日記風にはなっていませんので、お好きなカテゴリーから選んでご覧ください。 写真はクリックすると大きくなります。   

前回のクイズの答え


9月22日の昆虫クイズ【その1】の正解は、④です。
分類学では、①~③はチョウ目、④はハエ目に属する昆虫です。

普通の人は、直感的に、①が蝶で、②~④が蛾と感じると思いますが、
どうでしょうか?

当然のことですが、このクイズで直感的に、正解が④と分かった人は、
ちょっと何かが変な人か、昆虫のプロの人です。



正解者には、謹んで「バンザイ」をお送りします。
 

2004年8月13日長野・松本市内(梓川) 


そして、不正解者には、上の場合とよく似ていますが、
謹んで「お手上げ」をお送りします!   


1982年6月1日徳島・徳島市内


なお、出題昆虫の正式名称は、以下のとおりです。

 ①は、イカリモンガ(イカリモンガ科)という蛾の仲間です。
昼間、ミドリヒョウモンと一緒に、オトコエシの花の蜜を吸っている姿は、どう見ても蝶です。
 
②は、9月9日に紹介したセスジスカシバ(スカシバガ科)という蛾の仲間です。
しかしながら、葉の上で静止しているときも、飛んでいるときも、ハチそのものです。

③は、セグロベニトゲアシガ(マルハキバガ科)という蛾の仲間です。
最初は?と思いましたが、触角が蛾でした。

④は、ヒメクシヒゲガガンボ(ガガンボ科)という蚊の仲間です。
従って今回のクイズの正解は、④ということになります。


次回は、逆にプロには分からない(?)問題を予定していますので、
お手数ですが、以下の拍手クリックをお願いいたします。

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昆虫クイズ【01】


今日は、気分転換に、昆虫クイズでもどうですか?

当然のことですが、正解が分からない人も、
何も悩む必要はありません。
こんなの正解がすぐ分かる人が、かなり異常です。

でも、ちょっとだけ「不思議な昆虫」にお付き合いください。

 

【問題】 下の4枚の写真の中に、一匹だけ「仲間はずれ」がいます。
      さて、どの子でしょうか?


①2010年8月29日だんぶり池で撮影:
 

 個人的には、この子は、蝶でも蛾でも、
 どっちでも良いと思ってます。
 

②2010年9月8日白岩森林公園で撮影:
 

 最初からここを見てくれている人は、
 絶対にわかります。
 

③2010年7月5日北海道室蘭高原で撮影:
 
 
 この子も、不思議な感じでした。触角が・・・・


④2010年5月30日 白神山地で撮影:
 

  ちょっと薄暗いブナ林の中でしたが、
 目の前を飛んできて、下草に止まりました。
 


正解は、次回更新時に・・・・

でも、これから1週間ほど旅行に出ますので、
ブログ更新はしばらくできません。

良い写真が撮れたら、また紹介します。

 

 


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何でこんなに長いの?


これから紹介するホソオビヒゲナガという蛾は、
その名のとおり、触角が半端でなく長い!!

何故そんなに長くなったのかは後で考えてみるとして、
今日は、いろんな部分が異常に長い昆虫の写真を見てみよう。

 

まず、カゲロウの仲間の尻尾の長さは有名である。
写真のフタスジモンカゲロウの場合は、
体の2倍弱の長さの3本の尾毛を持っている。


【フタスジモンカゲロウ】2010年7月8日青森・だんぶり池

ゆらゆら飛ぶときに、微妙なバランスをとっているように見える。
カゲロウの仲間の尾毛は、3本と2本の種がいるが、
そんなことより、どうして、羽化後1日で死んでしまうのだろうか?

 

ガガンボの仲間の足もかなり長い。
写真のガガンボの一種(写真では同定できなかった)は、
体長の2倍ほどの細い足を持っている。


【ガガンボの一種】2010年8月21日青森・だんぶり池

バランスのとりにくい葉っぱの上などに静止するとき、
その長い足を巧みに使って、体を支えている。
この写真では、見事に、上の葉と下の葉の中間で静止しているのがわかる。
前足1本で、ぶらさがっているような個体も、よく見かける。



そして、本題のホソオビヒゲナガの長~~~い触角である。
写真で見ると、体長の2倍以上は十分にある。


【ホソオビヒゲナガ】2010年7月5日北海道・室蘭市

この写真を撮ったとき、フワフワと糸くずのように飛んできて、
目の前の葉っぱの上にさりげなく止まった。
あわてて、シャッターを半押しして、触角をすべて写しこんだ。

葉に止まってからも、触角は空中にゆらゆらしていた。
おそらく、風の強い日は飛ばない(飛べない)のかもしれない。

それにしても、何でこんなに長い触角が必要なんだろうか?
長所と欠点がいろいろありそうである。

 

本日のおまけで紹介するのが、足の異常に長いクモ・・・・
ザトウグモの一種である。昔は、メクラグモと呼んでいたが。


【ザトウグモの一種】2010年9月10日青森・白岩森林公園

見ての通り、8本の長い脚は、体長の10倍以上ありそうである。
おそらく、断トツの倍率1位だろう。
ただ、この倍率は、ちょっと反則で、この仲間は腹が極端に短い・・・・

写真をよく見ると、驚くべきことに、
この子は、上側、右側、下側の葉っぱに、
別々に足を掛けて、巧みに体を支えているではないか。
・・・・(是非、写真をクリックして、別枠で見てください。)

いや、もしかしたら、巧みに体を支えているのではなく、
足が長すぎて、ただ単に、一枚の葉っぱに乗り切れないので、
上下左右の葉に足を置いているだけなのかもしれない???


何だかなあ~

 

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蛾だって、やるときはやる

蛾だって、やるときはやる!
っていう感じの蛾がいる。


ツマキシャチホコ(シャチホコガ科)


【ツマキシャチホコ】2006年8月14日千葉・印西市

ちょっと見たところは、葉の上に枯れ枝が乗っていると思った。
もっとよく見ても、(写真では分かりにくいが)、
頭の部分が見事に茶色に変色し、翅の模様が白っぽい樹皮のようで、
まるで桜の折れた小枝そっくりである。

地面にいたら絶対に見つけられなかっただろう。
これはまいった!

 

アカエグリバ(ヤガ科)


【アカエグリバ】2007年10月5日徳島・徳島市

ちょっと見たところは、床の上に枯れ葉が乗っていると思った。
もっとよく見ても、(写真でもよく分かるが)、
お尻の部分が見事に葉柄のように突出し、翅の模様が葉脈のようであり、
まるで枯れ葉そっくりである。

地面にいたら絶対に見つけられなかっただろう。
これはまいった!




オオキンウワバ(ヤガ科)

 
【オオキンウワバ】2010年8月14日青森・弘前市

ちょっと見たところは、葉の上に枯れ葉が乗っていると思った。
もっとよく見ると、(写真でも分かる)、
翅の模様が不完全な葉脈のように見えないこともないが、
これは明らかに蛾である。

オオキンウワバ もうちょっとがんばれ!!!
熱帯アジアのコノハムシなんかは、虫食いの跡まで造ってるぞ!!


でも、これこそが、生物の進化なんだろうか?
 

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運命的昆虫撮影者同盟【運昆同】


1970年代、学生運動とあからさまに連動(?)して、
革命的昆虫採集者同盟【略称:革昆同】という組織があった。

 
1976年12月15日 徳島


自然保護などという訳のわからない語が反乱していた中で、
国立公園等で昆虫採集を禁止する地域が増えてきたが、
希少昆虫の絶滅が、昆虫マニアの乱獲によるものではないと主張していた。


1980年5月3日 徳島


そして、学生運動が一段落(?)した1980年代に、ほぼ自然消滅した(と思う)。


1984年4月4日 徳島



それから30数年たったある日、
突然、四国徳島県に、
運命的昆虫撮影者同盟【略称:運昆同】という組織が誕生した。

さまざまな採集方法で捕獲した昆虫を、
一頭ずつ地道に標本にするという作業が、
今後の維持管理の問題も含めて、しばしば苦痛に感じる年齢になり、
さらに、高性能の一眼レフのデジタルカメラが、
比較的容易に入手できるようになったこともあって、
「採る」よりも「撮る」ほうが、数十倍楽になったからである。


2009年6月17日 秋田


現在、当組織の総裁は空席であり、
北海道(札幌)、東北(弘前)、北関東(東海村)、関東【東京)に、
各支部長がいる。


2000年4月1日 西伊豆

尚、当組織の略称は「ウンコンドウ」であり、
間違っても「うんこ、どお?」と発音しないでください。

また、総裁選とか代表選とかはありません。
もちろん派閥もありません。







 

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