だんぶり池で見かけた虫たち アゲハチョウ科
まだまだ、だんぶり池のネタは続きます。
今回から数回は、だんぶり池周辺で見かけた(写真に撮った)チョウの仲間です。
和名の前にある通し番号は、チョウ目の001からにします。
甲虫類を再開するときは、前回の続きで、031からになります。
001ミヤマカラスアゲハ(アゲハチョウ科)
2010年7月23日 だんぶり池・青森
ちょっとだけオーバーに表現すると(?)、
この世のものとは思われない神秘的な美しさを秘めたチョウである。
特に、学生時代、数mもあった「つなぎ竿タイプの捕虫網」が、
わずかに届かないような谷筋を、優雅に、しかも人をあざ笑うかのように、
ゆっくりと飛ぶ姿は、まるで○○のようであった。
002オナガアゲハ(アゲハチョウ科)
2010年8月7日 だんぶり池・青森
黒っぽいアゲハの仲間は、日本に数種いる。
徳島に住んでいたころ、よく見かけたのは、
クロアゲハとジャコウアゲハであったが、
だんぶり池では、まだ見かけていない。
オナガアゲハは、だんぶり池周辺の林道で、
このように、吸水しているのを、良く見かける。
003キアゲハ(アゲハチョウ科)
2010年8月7日 だんぶり池・青森
良く似た、ナミアゲハはだんぶり池では見られない。
これまでに見かけた黄色いアゲハは、
全てキアゲハのようであった。
おそらく、食草であるかんきつ類が少ないからだろう。
市街地でも、東北地方では、(当然であるが、)
生け垣にカラタチなどが植えられているのをあまり見ない。
003キアゲハ若齢幼虫(アゲハチョウ科)
2011年6月29日 だんぶり池・青森
キアゲハ(の幼虫)は、かんきつ類ではなく、
何故か、セリやニンジンの葉を食べる。
幼虫の姿は、3齢までは、このよう(写真中央)に鳥の糞に似せた色をしている。
多分、鳥の糞に似せるのは、サイズ的に若齢幼虫までなのだろう。
003キアゲハ4齢幼虫(アゲハチョウ科)
2011年7月3日 だんぶり池・青森
4齢幼虫になると、白地に黄色と黒の斑点模様の警戒色となり、
緑色の葉っぱの上では、かなり目立つ。
003キアゲハ5齢幼虫(アゲハチョウ科)
2011年7月3日 だんぶり池・青森
5齢幼虫ではさらに黄緑と黒のしま模様に変化する。
黒い縞の部分には、橙色の斑点ができているが、
この写真で見ると、むしろ背景の葉っぱの模様にも似ている。
これは、警戒色ではなく、保護色なのか?
この辺が、ちょっとだけ不思議な昆虫の世界でなのである。