ちょっとだけ不思議な虫たち ベッコウハゴロモ
前回、集団で出演したアオバハゴロモ君たちと、
さりげなく一緒に写っていたベッコウハゴロモ君。
以前このブログで、かなり不思議な姿の幼虫を紹介した。
↓ ↓ ↓
http://kamemusi.no-mania.com/Date/20110814/1/
ベッコウハゴロモ幼ベ虫(ハゴロモ科)
2011年8月2日 だんぶり池・青森
幼虫は、このように、お尻に真っ白な毛の束をつけているので、
全く虫には見えないのだ。
しかし、成虫になってからも、ちょっとだけ不思議な虫なのである。
ベッコウハゴロモ(ハゴロモ科)
2011年9月23日 だんぶり池・青森
前回のアオバハゴロモと一緒に写っていた子とは、
多少イメージが違って、より鮮明な模様が確認できる。
はっきりとした2本のラインは、分断色のイメージもあるし、
左右の翅の先端部分には目玉模様もあり、
逆さに止まっていると、ちょっと怒ってる動物の顔のようだ。
ところが・・・
アミガサハゴロモ(ハゴロモ科)
2010年8月10日 東海村・茨城
この子は、何故か、薄緑色のコナを体中に付けている。
よく見ると、葉っぱにも、粉が付着している。
どうやら、羽化直後の個体のようである。
少なくとも、これでは、折角の分断色(?)も目玉模様(?)も、
隠されてしまうので、上の子とは、まるで別種のようである。
幼虫の出すロウ物質と同じ起源なのだろうが、一体何のために?
⇒nabita氏より、この写真は、アミガサハゴロモであるとの指摘がありました。
本文は修正せず、タイトルの昆虫名のみ変更します。
ベッコウハゴロモ(ハゴロモ科)
2011年9月23日 白岩森林公園・青森
これは、3匹が集まって、前回のアオバハゴロモと同じような、
集団擬態に近いことをしているのか?
と思ったら・・・
ベッコウハゴロモ(ハゴロモ科)
2011年9月23日 白岩森林公園・青森
よく見ると、単に交尾のために、
オスとメスが、近寄っているようだ。
それよりも、いちばん下の子は、
この角度から見ると、やはりセミである。
というわけで、色々とちょっとだけ不思議な虫でした。