ハサミムシとカタツムリとハエ
カメラ片手に林道をブラブラ歩いていると、
ちょっとだけ不思議な光景に出会うことがある。
例えば・・・
キバネハサミムシ(クギヌキハサミムシ科)
2015年6月19日 白岩森林公園・青森
挙動不審(?)のハサミムシ発見!!!
おそらく樹上性のキバネハサミムシだろう。
白っぽい塊の上を、ぐるぐる回りながら、
何かを探しているような感じだ。
キバネハサミムシ(クギヌキハサミムシ科)
2015年6月19日 白岩森林公園・青森
近づいて良く見ると、どうやらカタツムリを食べている?
ハサミムシの仲間は、基本的には肉食性であるが、
カタツムシを食べているのは、初めて見た【注】。
キバネハサミムシ(クギヌキハサミムシ科)
2015年6月19日 白岩森林公園・青森
ちょっと分かりにくいが、強力な大あごで、
強引に殻を破って、食べているようだ。
犠牲となったカタツムリが、何らかの事情で、
殻の一部が壊れたのだろうか?
多分、偶然出会ったハサミムシが、
その部分から食べ始めたようだ?
それよりも、葉っぱの裏側に、不気味な影が・・・・
不思議なスリーショット
2015年6月19日 白岩森林公園・青森
でも、ちょっと笑ってしまうような不思議な光景だ。
この写真だけを取り出して見れば、
このスリーショットは、十分な「???」効果満載だ。
キバネハサミムシ(クギヌキハサミムシ科)
2015年6月19日 白岩森林公園・青森
下に見えていたのは、正体不明のハエだった。
ハサミムシの方は、食事を中断して、邪魔そうにしていた。
相手が横取りされるような敵ではないことを察知すると、
さりげなく食事を再開したが、ハエの方は何かを狙っている??
この後、しばらく冷戦状態(?)が続いていたが、
私の姿が視界に入ったのか、ハエは、さりげなく飛び去った・・・
以上、カタツムリとハサミムシとハエの、
ちょっとだけ不思議な出会い(?)でした。
【注】昔、カメムシの匂いの防御効果を調べている頃、
ハサミムシも捕食者として実験に使ったことがある。
そのときに、予想外に上手に尻尾のハサミを使って、
小昆虫(カメムシの幼虫も含めて)を捕獲するのを観察した。
余談になるが、お尻で攻撃するハサミムシに対して、
カメムシの防御物質は、全く防御効果がなかった。