早春の美しい虫たち⑤/⑧
金色のバランス: ウスベニヒゲナガ
今回の蛾は、ちょっとだけ不思議である。
比較的目立ちやすい金属光沢の体に、
雄は体長の2倍以上ある長い触角を持っている。
昨年、同じ仲間のホソオビヒゲナガガを紹介した。
↓ ↓ ↓
http://kamemusi.no-mania.com/Date/20100920/1/
このときもそうだったが、正式和名には、
最後のガが、いらないらしい。
したがって、ホソオビヒゲナガ、ウスベニヒゲナガが正しい。
しかし、ネット上では、ほとんど人が、
科名が「ヒゲナガガ科」である影響か、
ガが一つ多いタイトルのような和名を用いているようである。
今回は、雌の写真も撮れた。、
触角は、まあ普通より、やや長いかという程度である。
どうやら雄の長い触角は、
交尾行動に関係している可能性がありそうである。
ウスベニヒゲナガ雄(ヒゲナガガ科)
2011年6月1日 志賀坊森林公園・青森
最初に、見つけたときには、こんな感じで、
白くて必要以上に、長い長い触角が目立っていた。
ウスベニヒゲナガ雄(ヒゲナガガ科)
2011年6月1日 志賀坊森林公園・青森
もちろん長い触角は、風の影響か、
あるいは自分で動かしているのか、
ゆらゆら微妙に、揺れていた
ウスベニヒゲナガ雌(ヒゲナガガ科)
2011年6月1日 志賀坊森林公園・青森
すぐ近くで、雌を見つけた。
こちらは、雄の触角の半分以下の長さで、
根元の半分ほどは、真っ黒だった。
ウスベニヒゲナガ雌(ヒゲナガガ科)
2011年6月1日 志賀坊森林公園・青森
別の角度から見ても、明らかに丈夫そうな触角である。
ウスベニヒゲナガ雄(ヒゲナガガ科)
2011年6月1日 志賀坊森林公園・青森
最初に、雌雄の触角の長さの違いから、
交尾行動に何らかの関与をしている可能性があると書いた。
いつか、それを確かめてみたい。