不思議な捕食者【1】 ワカバグモ
生物は、その宿命上、ほとんどすべての植物を除いて、
他の生物を食って生きている。
したがって、多くの生物種は、動物も植物も含めて、
子孫を残すために、他の生物に食われないように、
さまざまな手段を用いて対抗してきたはずである。
このブログでは、その防御手段の面白さ・ユニークさから、
食べられる方の対抗手段(擬態・防御物質・目玉模様など)を、
メインに、これまで紹介してきた。
今回は、捕食者の方にスポットを当てて、
その不思議な行動を見てみよう。
まず、だんぶり池で、カメラに写すことができた
ネットを作らないクモ類の捕食現場を紹介したい。
ワカバグモ雌(カニグモ科)
2011年5月24日 だんぶり池・青森
羽があって、飛ぶことのできる昆虫類は、
最も有効な「逃げる」という防御手段を備えている。
しかし、食べる方も、生活がかかっている(!?)。
ハエが飛んで逃げるスピードより、
クモの一種の捕獲スピードの方が、はるかに早い!!!
ワカバグモ雌(カニグモ科)
2011年6月5日 だんぶり池・青森
何と、ヒメツノカメムシを捕食している。
当然、フォーカスはカメムシの方に!
少なくとも、カメムシのあの匂いは、
クモに対しては、防御効果はなかったことになる。
過去にそのことを、やや詳しく述べたが、
その証拠写真となる・・・
↓ ↓ ↓
http://kamemusi.no-mania.com/Date/20101107/1/
ワカバグモ(カニグモ科)
2011年6月6日 だんぶり池・青森
こちらも、普通にアブを捕食している。
ワカバグモもアブも、だんぶり池でよく見かける。
ワカバグモ(カニグモ科)
2011年6月6日 だんぶり池・青森
自分より大きなハエかアブを捕食している。
しかし、さらに、次の光景は衝撃である。
ワカバグモ(カニグモ科)
2011年6月2日 だんぶり池・青森
自分よりかなり大きなガガンボを捕食している。
でも、これからどうするんだ?