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さりげなく撮った昆虫のデジカメ写真が、整理がつかないほど沢山あります。 その中から、ちょっとだけ不思議だなぁ~と思ったものを、順不同で紹介していきます。 従来のブログのように、毎日の日記風にはなっていませんので、お好きなカテゴリーから選んでご覧ください。 写真はクリックすると大きくなります。
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私が子供のころは、一般向けの動物や昆虫の本の中に、
「捕食者の数が増え過ぎると、被食者は逆にどんどん少なくなって、
捕食者は餌不足で絶滅してしまう。
だから、捕食者は被食者を食い尽くさないように、
自分で食べる量を、調整している」
と書かれていた。
子供心にも、「生物って、何て素晴らしいんだ」と思っていた。
……と思ったら、さにあらず。
「捕食者が被食者を食い尽くして、捕食者自体も絶滅する」
という例は、比較的多いという。
最近の研究では、
「天敵は餌種の個体数を減らしはするが、個体数の調節はしない」
ということが分かったそうである。
このことについては、別の機会に紹介したい。
だんぶり池周辺の林道で、
捕食の瞬間をカメラで写すことができるのは、
やはりクモ類が多い。
今回もクモ類の捕食状況を紹介する。
トラフカニグモの一種(カニグモ科)
2011年6月3日 だんぶり池・青森
トラフカニグモの仲間は、何とアリをメインに捕食する。
地表で最も獰猛な捕食者であると言われるアリも、
このクモの前では、ひとたまりもない。
しかし、アリを捕食するクモがいるなんて・・・・
イオウハシリグモ(キシダグモ科)
2011年5月31日 だんぶり池・青森
これは、捕獲した瞬間を目撃した。
犠牲者は、シラフシロオビナミシャクという
だんぶり池でよく見かける昼間飛ぶ蛾である。
花の蜜を吸いに来て止まろうとしたほんの一瞬、
わずかにジャンプしたように見えたクモに、
いとも簡単に捕まってしまった。
コハナグモ(カニグモ科)
2011年6月29日 だんぶり池・青森
この組み合わせは、体のサイズが違いすぎる。
クモが捕獲するのは、当然、翅の部分ではない!!
実に見事に、胴体、それも頭の部分を捕獲する。
しかし、捕獲する瞬間はどんな状況だったのだろうか?
こんなに見事に、胴体の頭の部分を・・・・
コハナグモ(カニグモ科)
2011年7月1日 だんぶり池・青森
この写真でも、クモは、犠牲者の頭部を狙っていることがわかる。
この辺を逆手にとって、(一種の擬態だろうが)
どっちが頭だか分からないようにしている昆虫もいる。
これは、別の機会に紹介したい。