だんぶり池の捕食者【3】 ムシヒキアブ類
朝食前の早朝、だんぶり池の林道を、カメラを片手に歩いていると、
クモ類以外の捕食者も、獲物を捕えて食事中の場面によく出会う。
カマキリやスズメバチのような強力な武器を持っていない捕食者が、
自分の体より大きな獲物を捕獲している。
これは、ちょっとだけ不思議である。
今回は、そんな魔術師のようなムシヒキアブの捕食風景を紹介する。
ムシヒキアブの仲間は、なかなか同定しにくい。
別に放棄するわけではないが、今回はお許しください。
やや大き目のムシヒキアブの仲間が、
小さな蛾(ギンモンミズメイガ?)を捕獲して食事中。
飛行速度の絶対的な違いがありそうだが、
飛んでるときの空中での捕獲は、ちょっと無理か?
やや小さめのムシヒキアブがカゲロウの仲間を捕食中。
これも、飛行スピードの差で、間単に捕獲できそうである。
でも、よく見ると、なかなかミラクルな食べ方をしている。
多分前足2本で、ぶら下がっているぞ!!
⇒当初、ムシヒキアブの仲間としていましたが、Nabita氏から、
オドリバエの仲間ではないか? とのご連絡をいただきました。
種名タイトルを変更しました。
この場合は、自分とほぼ同じサイズの獲物を捕獲。
どうやって捕まえたのか?
同じく、自分と同じくらいの蛾を捕食中。
このように、蛾を仰向けに寝かせて、捕食することが多い。
比較的堅い身体を持つアワフキの仲間も犠牲となる。
ムシヒキアブは、捕食というよりも、体液を吸うので、
このような堅い獲物でも全く問題ない。
でも、やっぱりムシヒキアブの食事風景は、ちょっと不思議である。