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さりげなく撮った昆虫のデジカメ写真が、整理がつかないほど沢山あります。 その中から、ちょっとだけ不思議だなぁ~と思ったものを、順不同で紹介していきます。 従来のブログのように、毎日の日記風にはなっていませんので、お好きなカテゴリーから選んでご覧ください。 写真はクリックすると大きくなります。
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タイトルどおり、初めて見たこの子は、
色々な意味で、かなり不思議な虫だ。
まずは、その写真から・・・
何か、ちょっと汚いベニボタルがいる?
そう思って、シャッターを押すのを躊躇した。
こんな色あせたベニボタルもいるんだ!!
写真では、あまり赤色が出ていないが、
実物は、もう少し明るい色だったと思う。
ヒゲナガハナノミ(ナガハナノミ科)
2014年5月31日 東海村・茨城
触角もクシ状なっているので、
十分にベニボタルの雰囲気なのだが・・・
帰宅してから、大学時代からの友人に写真を送り、
この子が、ハナノミの仲間であることが分かった。
でも、ハナノミって、私の知るかぎり、
お尻の部分(尾節)が、細く突き出ていたような・・・
だから、ナガハナノミは、ハナノミとは、
基本的に違う仲間のようだ。
上の写真から、数分後・・・
すぐ近くの葉っぱで、何かおかしな状況が!
ヒゲナガハナノミ(ナガハナノミ科)
2014年5月31日 東海村・茨城
ん?!
・・・
交尾??
・・・
もしそうなら、雄と雌が違いすぎる!!
しかも、甲虫類は、こんな格好で交尾しないでしょ・・・
ただ単に、全く偶然に2匹の静止位置が、
お尻を突き合わせたようになってるだけ?
・・・お邪魔です・・・
ヒゲナガハナノミ(ナガハナノミ科)
2014年5月31日 東海村・茨城
・・・ということで、軽くツンツンしてみた。
予想どおり、
「なんだよ~!」という感じで、
2匹が一緒に、少し動いた。
明らかに、2匹はお尻で繋がっていたのだ。
まるで、カメムシのような状態で、交尾している!!!
ヒゲナガハナノミ(ナガハナノミ科)
2014年5月31日 東海村・茨城
ストロボで1枚。
帰宅後、改めてパソコンで写真をよく見ると、
このような「雌雄の体色の違い」と、
まるで「甲虫らしからぬ交尾姿勢」は、
ちょっとだけではなく、かなり不思議だ。
ネット情報では、雌は確かに黒っぽい??
ということは、ベニボタル類に擬態しているのは、
雄だけということになる。
このような雌雄で明らかに異なる色彩は、
以前このブログでも紹介したツマグロヒョウモンのようだ。
↓ ↓ ↓
http://kamemusi.no-mania.com/Date/20130319/1/
ただ、ツマグロヒョウモンの場合は、
雌が有毒のカバマダラ類にそっくりで、
雄は、普通のヒョウモンチョウである。
ヒゲナガハナノミの場合は、逆に、
雄だけが、有毒のべのボタル類に擬態しているのだ。