典型的な保護色 エゾシロシタバ
前々回のブログの回答、
エゾシロシタバ編です。
この子も、写真で見つけるのは、
慣れないと、かなり難しいようでした。
多分、実際の撮影現場では、
我々は、アングルを変えながら探せるので、
意外に、見つけやすいのかもしれません。
エゾシロシタバ(ヤガ科)
2013年9月4日 志賀坊森林公園・青森
黄色丸の中に、やや大きめに写っていました。
分かりますか?
この写真で、サーチングイメージを作ってから
もう一度、下の写真を見てください。
エゾシロシタバ(ヤガ科)
2013年9月4日 志賀坊森林公園・青森
ほぼ中央に、下向きに止まっています。
エゾシロシタバ(ヤガ科)
2013年9月4日 志賀坊森林公園・青森
この写真では、背景(樹皮)の模様が微妙に違いますが、
それに合わせた(?)色の蛾が、左上に、下向きに止まっています。
エゾシロシタバ(ヤガ科)
2013年9月4日 志賀坊森林公園・青森
ちょっと目を離すと、再発見が難しい場合があり、
このように、近づきすぎると、
それまでのイメージが飛んでしまって、
逆に、見つけにくくなる場合があります。
エゾシロシタバ(ヤガ科)
2013年9月4日 志賀坊森林公園・青森
この写真には、偶然2匹同時に写っています。
もしかしたら、下向きに静止するのは、
何か意味があるのかもしれません。
昔、酸ヶ湯温泉の常夜灯の柱に、
ゴマシオキシタバというエゾシロシタバによく似た蛾が、
数十匹すべて、下向きに並んで静止しているのを、
見たことがあります。
その姿勢が、脚に負担がかからず、
一番安定して静止できるのかもしれませんが
もしかしたら、影ができにくいので輪郭がぼやける、とか
飛び立つときに、後翅の模様が効果的に見える、とか、
他にも、いろいろな理由が考えられそうです。