再びセスジスカシバ 飛行と産卵
北国は、9月に入ると、さりげなく秋の気配が・・・
そんなとき、白岩森林公園の林道を歩くと、
スズメバチのようなセスジスカシバが見られる。
セスジスカシバ(スカシバガ科)
2013年9月4日 白岩森林公園・青森
本物のハチが飛び回る中、注意深く探しながら歩くと、
比較的簡単に、遠くからでも見つかる!!!!
こんな雰囲気の写真は、過去に紹介した。
↓ ↓ ↓
20110926セスジスカシバ これがミラクル擬態だ!!!
http://kamemusi.no-mania.com/Date/20110926/1/
セスジスカシバ(スカシバガ科)
2013年9月4日 白岩森林公園・青森
今回は、空気を読んでくれたのか?
別の場所に飛んだりして、少し、動きが見られた。
どうやら、クマイチゴ(多分)の葉っぱの裏に、
産卵しているようである。
このあと、そっと葉っぱの裏をめくってみると、
小さな褐色の卵が、一個だけ見つかった。
セスジスカシバ(スカシバガ科)
2013年9月4日 白岩森林公園・青森
数秒後、また飛んだ。
この場所は、産卵植物であるクマイチゴ(?)が、
ところどころに見られる。
セスジスカシバ(スカシバガ科)
2013年9月4日 白岩森林公園・青森
適当な産卵場所を探しながら飛び回る雌成虫は、
大きさ、色彩、飛び方、いずれも(!)、
キイロスズメバチそっくりである。
⇒しかも、よく見ると、折りたたまれた前脚が、
ハチの大あごのように見える。
セスジスカシバ(スカシバガ科)
2013年9月4日 白岩森林公園・青森
どうやら、適当な葉っぱの裏に、
一粒ずつ産卵しているようである。
この葉っぱの裏側も、ひっくりかえしてみると、
卵が一個だけ見つかった。
セスジスカシバ(スカシバガ科)
2013年9月11日 白岩森林公園・青森
一週間後、同じ場所に、もう一度行ってみた。
今回は、なかなか見つからなかったが、
少し離れた場所で、ようやく1匹だけ現れた。
セスジスカシバ(スカシバガ科)
2013年9月11日 白岩森林公園・青森
やはり、クマイチゴの葉裏に、
一個ずつ産卵しているようである。
セスジスカシバ(スカシバガ科)
2013年9月11日 白岩森林公園・青森
結構な時間、観察し続けていると、
なんとなくスズメバチとの違いが、
飛んでいるときでも、分かるようになってきた。
ときどき、本物のハチが飛んでくるのだが・・・
やはり、腰のくびれ、翅の色、腹端の形状が、
少なくとも、観察する人間には、微妙に違うのがわかる。
しかし、獲物を探して飛んでいる野鳥類には、
区別がつかないだろう、というか、
紛らわしいものには、近寄らないのだろう。