枯れ枝? 枯れ葉?? 【その2】
(前回好評につき、続編を!!)
自分の体の色や形を、枯れ葉や枝のように変化させて、
外敵の目を欺き、捕食を免れている虫たちがいる。
そういう事実を知ってしまった私は、今度は逆に、
本物の枯れ葉や枝を見つけても、虫に見えてしまうことがある。
気まぐれに撮った虫のような「本物の枯れ枝や枯れ葉」の写真は、
パソコンの枯れ葉ホルダーに保存している。
今回も、そんな写真を、まとめて紹介したい。
ただ、それだけでは、面白くもなんともないので、
さりげなく、本物の蛾(シャチホコガ科)の写真を混ぜてみた。
以下の7枚の写真の中に、「本物の蛾」が混ざっています。
どの写真か、分かりますか?
・・・・・・・・回答です。
実は、上の写真のタイトル部分に、
【?】マークが、2個ついているのが、
本物の蛾の写真なのである。
③ツマキシャチホコ(シャチホコガ科)
2013年8月2日 矢立峠・秋田
樹皮が白っぽくなるのは、サクラの枝によく見られる。
この色合いは、まさに桜の枯れ枝だ。
さらに、この蛾の凄いところは、前翅を周辺部でカールさせ、
頭部を枯れ枝の切断部分に似せているところだ。
④セダカシャチホコ(シャチホコガ科)
2013年7月27日 志賀坊森林公園・青森
この蛾の「色あいと形状」は、
静止している背景の葉っぱにそっくりである。
しかも、頭を下に向けて、小さな葉っぱにしがみつき、
触角や脚は、微妙に隠している。
⑤シロスジエグリシャチホコ(シャチホコガ科)
2013年9月9日 矢立峠・秋田
木が腐るときに、コケや菌類が付着して、
こんな色合いになることが多い。
葉っぱの上に、こんな破片をときどき見かけるが、
この蛾が、腐った木の切り株にいたら・・・・
⑧キエグリシャチホコ(シャチホコガ科)
2013年10月10日 十和田湖・秋田
最初に載せた⑧の写真は、やや反則気味である。
本物の枯葉も、沢山写っているからである。
この写真の紫丸印の中に見える葉っぱが、
本物のキエグリシャチホコです。
(⇒クリックして、拡大してご覧ください)
⑧キエグリシャチホコ(シャチホコガ科)
2013年10月10日 十和田湖・秋田
そして、これが、拡大写真です。
さすが、ミラクル擬態!!!