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ちょっとだけ、不思議な昆虫の世界

さりげなく撮った昆虫のデジカメ写真が、整理がつかないほど沢山あります。 その中から、ちょっとだけ不思議だなぁ~と思ったものを、順不同で紹介していきます。     従来のブログのように、毎日の日記風にはなっていませんので、お好きなカテゴリーから選んでご覧ください。 写真はクリックすると大きくなります。   

だんぶり池で昼間飛ぶ蛾


だんぶり池には、昼間飛ぶ蛾がたくさんいる。

3月24日に紹介した「だんぶり池で昼間飛ぶ蛾」の続きである。

http://kamemusi.no-mania.com/Date/20110324/1/

多くの蛾は、通常は夜に活動するのに、
何故、ほんの一部の蛾が昼間飛ぶのだろうか?


以下の5種は、その理由が、
何となく、わかるような気がするが・・・

 

トラガ(トラガ科)
 
2010年6月19日 だんぶり池・青森

この蛾は、今年2月20日に、
昆虫アルファベットの【J】として、すでに紹介している。

http://kamemusi.no-mania.com/Date/20110220/1/

普段は、このように隠れていて見えないが、
黒白の前翅表面の下に、良く目立つ黄色の【J】の模様がある。
 

この目立つ模様は、今年3月8日に紹介したように、
目玉模様のような「ビックリ効果」が期待できる。

http://kamemusi.no-mania.com/Date/20110308/1/

幼虫の食草は、シオデやサルトリイバラであり、
体液に有毒(不味)成分を含むとも思えないので、
もしかしたら、標識的擬態の可能性もあるかもしれない。

いずれにしても、「ちょっとだけ不思議な蛾」である。

 


イカリモンガ(イカリモンガ科)
 
2010年8月23日 だんぶり池・青森

花に蜜を吸いに来る飛び方や、
止まったときの容姿は、
どう見てもタテハチョウである。

 
 

ユウマダラエダシャク(シャクガ科)
 
2010年8月1日 だんぶり池・青森

市街地でも、比較的良く見かける蛾である。

鳥のフンに擬態していると言われているが、
これについては、改めて紹介したい。

幼虫は、マサキなどの生垣につく害虫でもある。

 


シラフシロオビナミシャク(シャクガ科)
 
2010年6月6日 だんぶり池・青森

この子も、白黒の比較的目立つチョウのような蛾である。
近縁種が多く、もしかしたら、違う種かもしれない。

 


クロスジノメイガ(ツトガ科)
 
2010年8月29日 だんぶり池・青森

この子は、どう見ても蛾であるが、
何故か、昼間花に止まっているのを良く見かける。

灯火採集でも採れるとのことで、
昼夜ともに活動するのかもしれない。

 

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