ベニヒラタムシとルリヒラタムシ
虫の名前で、アカ〇〇〇と付いた赤っぽい虫は、結構多く、
手元の図鑑の索引で調べると、66種が掲載されている。
一方、同じく赤っぽい虫で、ベニ〇〇〇という虫もいて、
同じ図鑑の索引には、21種が載っている。
命名者が、ベニとアカを、どのように使い分けているのかは、
全く不明であるが、少なくとも、私にはその区別が付かない。
⇒いつか、時間があるときに、手持ちの虫の写真を整理して、
ベニとアカを、比較検討してみたい気がするのだが・・・
さらに、ややこしいことに(?)、
これ以外にも、赤系統の色を表す日本語は多く、
朱 丹 桃 茜など、沢山あって、微妙に色合いが違う。
これらも、さりげなく虫の名前に付けられているし、
接頭語として使われているとは限らない。
英語では、red だけなのに!!・・・(本当なの?)
ちょっとだけ長い「前ぶり」だったが、
下のベニヒラタムシは、やっぱりアカヒラタムシではないのだろう。
ベニヒラタムシ(ヒラタムシ科)
2005年11月12日 長沢ダム・高知
全身が紅色ではないところが、さりげなく良い。
しかも、あまり光沢がないところが和風?
そういえば、ベニカミキリも同じような色合いだったかも?
ベニヒラタムシ(ヒラタムシ科)
2011年6月26日 白岩森林公園・青森
この子は、その名のとおり、体は平たく、
全ての脚も、うまい具合に平たく折りたためるので、
狭いところに潜り込むことができる。
こんなに、カッコイイ虫なのに、
朽木の隙間に、さっさとと隠れてしまうなんて・・・・・
そして、今回の主役は、色違い(?)のルリヒラタムシである。
ちなみに、ルリが付く虫は、同じ図鑑で、26種掲載されていた。
ルリヒラタムシ(ヒラタムシ科)
2013年7月14日 蔦温泉・青森
この子も、前翅のみが光沢のあまりないルリ色である。
この悠然とした姿と色合いは、ちょっとだけ感動。
ちなみに、ルリカミキリとは、全く異なるルリ色である。
この写真は、ストロボを使用して、撮ったものだ。
でも、カメラの液晶モニターで確認したら、
どうも、見た目の色と違うようだ??
ルリヒラタムシ(ヒラタムシ科)
2013年7月14日 蔦温泉・青森
幸運にも、今回のターゲットは、あまり動きが速くない。
思い切ってストロボなしで、何枚か撮ってみた。
そのうちの一枚が、この写真である。
こんなに雰囲気が違って撮れるとは!!!
やっぱり「ちょっとだけ不思議な虫」である。