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ちょっとだけ、不思議な昆虫の世界

さりげなく撮った昆虫のデジカメ写真が、整理がつかないほど沢山あります。 その中から、ちょっとだけ不思議だなぁ~と思ったものを、順不同で紹介していきます。     従来のブログのように、毎日の日記風にはなっていませんので、お好きなカテゴリーから選んでご覧ください。 写真はクリックすると大きくなります。   

真冬の虫たちとヤマコウバシの葉っぱ

今の季節、虫の写真を撮るのは難しい。

と言うか、真冬に虫を見つけるのが難しい。

 

いつものように、歩きながら探しても普通は、見つからない。

特に、北国では、林道を歩くこともできないのだ。


今回は、比較的暖かい(?)関東の冬の虫たちである。

 

 

アオゴミムシ(オサムシ科)

2011年1月15日 渡良瀬遊水地・埼玉

日当たりの良い朽ち木を、ひっくり返してみると、
中からあわてて出てきたが、気温が低いので、ヨロヨロ・・・(ゴメン!!)

ゴミムシとは言え、まあ美麗種である。


防御物質を噴射するが、越冬中はどうだろうか?

 

 


ムナビロオオキスイ(ケシキスイ科)
 
2011年1月15日 渡良瀬遊水地・栃木

こっちは、朽木の中でじっとしていた。

光沢のある黒緑色の虫であるが、前翅に4つの黄色い紋がある。


この子は、最初ヨツボシオオキスイとしていたが、
同行した友人ニャオト氏によると、
やや珍しい方のムナビロオオキスイとのことで、訂正します。


 

 

 

トホシテントウ幼虫(テントウムシ科)

2011年1月15日 渡良瀬遊水地・埼玉

上の写真の上下に、ぼんやりと映っていたのが、この子です。

体中に、棘が・・・しかも挑戦的に分岐したトゲだ。

 

どれだけの防御効果があるのかは、不明であるが・・・

まさか、有毒のイラガの幼虫に擬態してるわけではないだろう。

 

 


ヨコヅナサシガメ(サシガメ科)
 
2011年12月15日 東海村・茨城

むしろ、秋から冬にかけての方が、良く目につく。
少なくとも、学生時代には、東京にはいなかったはずだ。

最近北上を続ける侵入害虫である。


おっと間違えた!! 

農業害虫を捕食するので、侵入害虫とは言わないのか・・・


でも侵入益虫と言うのもおかしいか?

 

 


ヒラタアブの一種(ハナアブ科)

2011年12月19日 鹿嶋市・茨城

知る人ぞ知る「里山環境生物学研究所」に、夫婦でお邪魔したときに、
所長自らが造った遊歩道(?)で、さりげなく見つけた。

比較的暖かい日だったので、普通に、飛んでいた。

 ⇒ヒラタアブ類の同定は、標本がないと無理?


真冬に飛んでる虫を見つけると、何故かホッとする!?

 


ちなみに、上記の研究所は霞ケ浦と太平洋に挟まれた丘陵地にあり、
そこは、典型的な里山の風景が広がる場所である。

我が国の昆虫フェロモン研究の先駆けである玉木佳男博士の庭でもあるが・・・


ここに、一本の不思議な木があるのを教えてもらった。

 

 

ヤマコウバシ(クスノキ科)
 
2011年12月19日 鹿嶋市・茨城

この時期、当然、里山の雑木林は、ほとんどが落葉しているのだが、
その中にあって、完全に茶色になった葉がそのまま残っている木があった。

考えてみれば不思議な話で、一体何の意味があるのだろうか?


玉木所長によると、この木は「ヤマコウバシ」というクスノキ科の植物で、
茶色の葉っぱは、春が来るまで決して落ちないとのことであった。


そして、このヤマコウバシの葉は、最近の受験生に引っ張りだこらしい。
その理由は、葉が「落ちない」ことから、受験にも「落ちない」ことになるから??
 

だから、この葉は、今や受験生のお守りになっているらしいのである。

 

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