越冬した虫たち【1】 樹皮の下
だんぶり池の虫たちシリーズをやっていて、
完全に時期を逸しているが、
弘前は・・・ようやく・・・なので?
例によって、春が来るのが待ちきれなくて、
カメラ片手に都会の公園をウロウロしてると、
ちょっとだけ不思議な、こんな光景に出会う!!
意外に、公園で見つかる虫たちも、あなどれないぞ!
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ケヤキの木は、大木になると、何故か、樹皮(木の皮)にヒビが入り、
たいてい下側が浮き上がって、隙間ができる。
その隙間が、冬越しをする小さな虫たちの絶好の隠れ場所になる。
浮き上がった樹皮は、人の手でも簡単に、はがすことができる。
ちょっとかわいそうだが、そっとめくってみると、いるいる・・・
ウスアカフサヤスデ(フサヤスデ科)
2012年4月10日 東海村・茨城
このちょっとだけ気味悪いこの子たちは、集団越冬するようだ。
良く見ると、お尻の先に白い房がある。
ネッと情報では、この房を襲ってきたアリに打ちつけて、戦うらしい。
しかし、そんなことでビックリするようなアリではないと思うのだが・・・
クロスジオチバカニグモ(カニグモ科)
2012年4月10日 東海村・茨城
その名のとおり、①黒い筋のある、②落ち葉にいる、
③カニのようなクモ、という意味なんだろう。
ただ、越冬場所は、落ち葉の中ではなく、
このように、樹皮のすきまのようである。
それにしても、背景に見えるウスアカフサヤスデは、
なかなか良い味を出している!?
ヒメアカボシテントウ(テントウムシ科)
2012年4月10日 東海村・茨城
この子も、その名のとおり、小さな、
赤い星(斑紋)があるテントウムシである。
赤い斑紋は、ナミテントウの二紋型の感じに似ているが、
明らかに小さい!!!
全く問題なく、同定可能である。
ウスキホシテントウ(テントウムシ科)
2012年4月9日 東海村・茨城
ちょっと見ると、ヒメカメノコテントウに似ているが、
背中にある6個のうす黄色い斑紋が、はっきりと分かる。
近縁種にムツキボシテントウというのがいるが、
前翅の外側部分にある黒い模様の違いで、
比較的簡単に、識別できる。
ただ、いずれも、比較的珍しい種類らしい。
ヨコヅナサシガメ幼虫(サシガメ科)
2012年4月10日 東海村・茨城
以前にも紹介したヨコヅナサシガメの幼虫である。
この子たちは、幼虫で越冬する。
それにしても、東海村にあるこの公園は、
ヨコヅナサシガメが半端でなく多い。
外来種であり、昔は、珍品扱いされていたのに・・・