越冬した虫たち【3】
雪の多い北国では、ちょっと信じがたいことであるが、
チョウや蛾の仲間でも、成虫で越冬する子がいる。
多分、落ち葉の隙間や、樹木の空洞などで、
じっとしているだけなのだろうが・・・
シータテハ(タテハチョウ科)
2012年4月25日 だんぶり池・青森
この子は、多分、雪の中で、
落ち葉の布団に包まって、越冬したのだろう。
ちょっと見て、間違えるほど、キタテハに似ているが、
翅の切れ込みや表面の薄紫の斑紋の有無などで、識別可能である。
後翅の裏面に「C」マークが、シータテハの名前の由来である。
残念ながら、近似種にも同じようなマークがあり、
それだけでは識別不能であるが・・・
キタキチョウ(シロチョウ科)
2012年4月12日 東海村・茨城
最近、本州で見られるキチョウは、
キタキチョウと呼ばれるようになったようだ。
見た目では、全く区別がつかないらしいのだが、
南西諸島や世界各地に分布するの(従来の)キチョウとは、
DNAが違うので、こう呼ぶようになったらしい。
なんだかな~
ルリタテハ(タテハチョウ科)
2012年4月12日 東海村・茨城
飛んでいるときに、瑠璃色の翅の白っぽい輪が良く目立つ。
ただし、一旦止まって翅を閉じると、
裏面は、樹皮や落ち葉に似た模様であり、
その姿を一瞬で見失ってしまう。
写真の子は、成虫越冬したチョウの常で、
翅は破れ気味である。
ハスオビエダシャク(シャクガ科)
2012年4月10日 東海村・茨城
桜の咲く時期に表れる春の蛾の代表。
普通は、うす黄色の翅に、黒い斜線が入るが、
この写真の子のように、点線になる場合もある。
当日は、かなり寒い日だったが、
公園の自販機にさりげなく止まっていたので、
最初はフユシャクの仲間だと思った。
帰ってから図鑑とネットで調べてみると、
日本列島で桜の咲くころに見られる蛾のようだ。
イカリモンガ(イカリモンガ科)
2012年4月30日 中野紅葉山・青森
このブログでも、何回か紹介した昼間飛ぶ蛾である。
良く目立つ翅の模様や、飛んでる姿から、
ジャノメチョウやセセリチョウよりも、
変な言い方だが、チョウらしい(?)。
というより、この子はチョウだ!!!!!
・・・・・・イカリモンチョウ ?!