だんぶり池のカメムシ【1】
だんぶり池に通い始めて1年ほど経った。
周辺の林道も含めて、予想以上に昆虫の種類が多いと感じた。
だんぶり池周辺で見られるカメムシ類を、
数回に分けて紹介する。
001 アカスジカメムシ(カメムシ科)
2011年6月25日 だんぶり池・青森
赤と黒の縞模様が目立つ警戒色のカメムシである。
ただし、特に晩秋、セリ科植物の種子にいる場合には、
この色の組み合わせは、見事な隠蔽色となる。
成虫は匂いを放出しないが、体液が不味いらしく、
鳥は捕食されることはない。
002 クチブトカメムシ(カメムシ科)
2011年5月25日 だんぶり池・青森
チョウ目の幼虫などの体液を吸う。
近似種にオオクチブトカメムシがいて、かなり紛らわしいが、
こちらは卵で越冬するので、5月に成虫が見られることはない。
したがって、間違いなく写真は、クチブトカメムシである。
003 クサギカメムシ(カメムシ科)
2010年8月25日 だんぶり池・青森
リンゴやナシなどの果樹害虫として有名であるが、
越冬のため民家に入りこむ不快害虫でもある。
だんぶり池の林道では、予想外に個体数は多くない。
004 ツノアオカメムシ(カメムシ科)
2010年8月1日 だんぶり池・青森
Pentatoma japonica とい学名を持つ。
そのまま訳せば、日本のカメムシという意味だろう。
私がカメムシが好きになったキッカケのひとつでもある、
ちょっと「カッコいい大型のカメムシ」である。
005 エゾアオカメムシ(カメムシ科)
2010年6月10日 だんぶり池・青森
だんぶり池で最も普通に見られるカメムシである。
アオクサカメムシやミナミアオカメムシのように、
だんぶり池で、全身が黄色の色彩型があることを知った。
006 ツマジロカメムシ(カメムシ科)
2010年10月1日 だんぶり池・青森
光沢のある瑠璃色の中央に白い紋が目立つカメムシ。
民家侵入の不快害虫としても、知られている。
だんぶり池では、個体数は多くない。