かなり不思議!! ネグロクサアブ
室蘭市の郊外、室蘭山の登山口付近で、
オレンジ色の大きなアブを見つけた。
普通なら「スズメバチに擬態したアブ」と書くところだが、
初めて見たということもあってか、どう見ても、
この子は、不思議というより、むしろ不気味だ・・・
確かに、真上から撮ったこの写真では、
一瞬ハチのようにも見えるが、
翅の閉じ方で、すぐにアブだと分かる。
ただし、この色は、今まで見たこともない色だ。
少し横から撮ると、お腹の部分に白い模様が見える。
これは、かなり目立つ配色だが、こんなハチはいない。
だから、このアブは、擬態してるのではないだろう。
もちろん、その場ではアブの種類の見当さえ付かず、
最初は、北海道の特産種かとも思った。
自宅に帰ってから、図鑑やネットで調べても、
似たような種類さえ、載っていない!!!
そして・・・・いつもならギブアップ?!
幸運にも・・・確か「オレンジ色のアブ」で、
ネット検索したら、ヒットしたのが「ネグロクサアブ」だ。
ネグロクサアブ(クサアブ科)
2014年7月2日 室蘭山・北海道
アブでは珍しく、オスとメスで体色が異なる種類のようで、
図鑑で調べていたときには、見逃していた種だ。
例によって、
どこがネグロなのか?
どうして、クサアブなのか?
全く見当がつかない!
手持ちの図鑑「札幌の昆虫」には、
オスの写真だけが、ちゃんと載っていた。
写真で見る限り、オスは黄色と黒色なので、
まあ普通のハチに擬態したアブ(?)のようだ。
ネグロクサアブ(クサアブ科)
2014年7月2日 室蘭山・北海道
拡大して見ると、背中(胸部背面)が丸く盛り上がり、
まるでボディビルダーのような分厚い体格だ。
この見るからにどっしりした感じは、他のアブには見られない。
ネット情報では、全国各地で発見されているが、
個体数は少なく、詳細な生態が不明な「情報不足種」とされている。