ちょっとだけ不思議なリンゴドクガ
あの夢のような10月9日のカメムシデー。
http://kamemusi.no-mania.com/Date/20111010/1/
大満足の帰り道、ふと足元を見ると、
寒々とした茶色の落ち葉の上を、
まるで場違いの金色の綺麗な毛虫がノロノロと、
しかし、ちょっとだけ優雅(?)に歩いていた。
リンゴドクガ幼虫(ドクガ科)
2011年10月9日 蔦温泉・青森
この色と形だと、緑色の葉っぱにいても、
このように枯れ葉の上にいても、多分良く目立つだろう。
何故か「私を良く見てよ!!」という雰囲気が、
ギンギンに伝わってくる虫である。
リンゴドクガ幼虫(ドクガ科)
2011年10月9日 蔦温泉・青森
軽く木の枝で刺激を与えてみると、
きれいな黄色の毛を逆立て、真っ黒な模様が現れた。
赤い尻尾のような部分を軽くゆらして、
明らかに、「何なのよ!!」という感じである。
イメージとして、空腹の沢○エ○カ様のような感じか?
⇒(失礼しました。あくまでもTV-CMのイメージです?!)
リンゴドクガ幼虫(ドクガ科)
2011年10月9日 蔦温泉・青森
まだ、ちょっと怒っているこの子の名前は、
タイトルのように、リンゴドクガという蛾の幼虫である。
しかし、この名前では、まるでリンゴの害虫のようである。
実は、この子が食べるのは、リンゴの葉っぱだけではない。
しかも、普通に入手できるリンゴの害虫図鑑には、載っていない。
実際には、この子はヤナギやカエデ、コナラを食べているらしい。
もちろん蔦温泉の遊歩道には、リンゴの木などはない。
こんな虫が、リンゴの木に沢山いたら、
むしろそれだけでペットになるような感じで、
殺虫剤散布をためらう農家の人も、
日本中を探せば一人くらい、いそうな気がする?
リンゴドクガ幼虫(ドクガ科)
2011年10月11日 西目屋村・青森
それから2日後、今度は西目屋村の遊歩道で、
ちょっと白っぽいが、葉っぱの上で見つけた。
⇒(お腹がすいていないので、怒ってないのか?)
今度も、近くにはリンゴの木はない場所である。
リンゴドクガ幼虫(ドクガ科)
2011年10月11日 西目屋村・青森
軽くネットで調べてみると、
どうやらリンゴドクガの幼虫は、黄色とは限らないようだ。
この写真のように、白っぽいのから、
場合によっては、ピンク色のものもいるらしい。
という訳で、ちょっとだけ不思議な虫でした。