ちょっとだけ不思議な虫たち ザトウムシの仲間
ザトウムシという脚の長さが半端ではないクモの仲間がいる。
たいていは、ちょっと薄暗い林の中にいるが、
私のフィールドである林縁部でも、ときどき見かける。
こんな感じの多少気味が悪い、ちょっと手が出にくいムシである。
もちろん彼らは肉食であるが、捕獲する瞬間を見たことがない。
ただ、他の捕食者よりは、遭遇する機会は少ないが、
普通に、食事中の写真も撮らせてくれる。
ザトウムシ接近中
これは、全くの多分(?)であるが、雄と雌の出会いである。
これから、どんなふうに交尾するのだろうか?
ザトウムシ捕食される
2011年9月23日 白岩森林公園・青森
どんな捕食者も、当然のことながら、捕食されることもある。
捕食者と被食者の、この組み合わせも、珍しいのかも知れない。
多分モエギザトウムシ幼体(マザトウムシ科)
2012年8月2日 芝谷地湿原・秋田
そんな不気味なザトウグモの仲間に、
多分モエギザトウムシという美少女(?)がいる。
人間で言うと、中学生くらいなのか?
長い脚を分断する白い模様が、ちょっとだけ美しい。
多分モエギザトウムシ幼体(マザトウムシ科)
2012年8月2日 芝谷地湿原・秋田
これだけの長い脚を、巧みに操って移動する姿は、
美しくも、また絶妙である。
この写真でもはっきり分かるが、それぞれの脚(8本!!)が、
独自に(?)、しかも巧みに足場を捕えている。
多分モエギザトウムシ捕食される
2012年8月2日 芝谷地湿原・秋田
しかし、そこは生物の世界である・・・
イトトンボは、歩いているのを、この子の脚が長過ぎるので、
空中を飛んでいるように見えたのだろうか?
いとも簡単に捕獲されてしまった。