ちょっとだけ不思議な虫たち【1】
これから、3回に分けて、
ちょっとだけ不思議な虫たちを紹介する。
ある現象が、「不思議」か、「不思議でない」かは、
それを見る人の考え方や、過去の経験などによって、
感じ方が微妙に違ってくると思う。
しかし、これは、
ブログのタイトルにもなっている重要なテーマである。
ちょっとだけ、言い訳をさせてください。
昆虫を、採るのではなく、撮るようになってから、
特に、その不思議さ(?)を、感じるようになった。
昔のように、採集品の標本を作っているだけでは、
決して見ることの出来なかった世界を、
気楽に、取り合えずシャッターを押すことができるデジカメは、
さりげなく作り出した。
そして、被写体となった虫たちは、そのありのままの姿を、
全く演出なし(当然?)で、表現してくれた。
これが、「ちょっとだけ不思議な昆虫の世界」だと思う。
エサキヒメコシボソガガンボ(コシボソガガンボ科)
2011年6月29日 白岩森林公園・青森
目の前を、白い点々が数個、よろよろっと通り過ぎて、
近くの葉っぱの下に静止した。
近づいてみると、白っぽく見えたのは、脚の先端部分で、
何か見慣れないガガンボだった。
エサキヒメコシボソガガンボ(コシボソガガンボ科)
2011年6月29日 白岩森林公園・青森
家に帰って、図鑑やネットで調べると、
どうやら「エサキヒメコシボソガガンボ」という
比較的珍しい種類のようであった。
軽く葉っぱに触れて、再び飛んでいる姿をみたが、
今度は見慣れたせいか、はっきりガガンボの飛び方をしていた。
リンゴコフキハムシ(ハムシ科)
2011年6月26日 白岩森林公園・青森
体中に白い粉を付けているハムシ。
一体何のために!!!!
もともとの地肌(?)は黒っぽいようであるが、
何故か、舞妓さんのように、真っ白なお化粧をしているのだ。
しかも、その化粧は、舞妓さんと違って(!)、
直ぐに剥がれてしまうらしく、まるで別種のようになる。
本当に、何のために???
キリウジガガンボ交尾中(ガガンボ科)
2011年5月29日 だんぶり池・青森
こっちのガガンボは、だんぶり池周辺を飛び回っている普通種である。
ある日、交尾中のカップルの写真を撮っていると、
別のオスがが飛んできて、何やら叫んでいるようであった(?)。
まあ、強力な性フェロモンを利用する昆虫の世界では、
よく見かける不思議な光景ではあるが・・・
モモスズメガボ交尾中(スズメガ科)
2010年6月25日 洞爺湖・北海道
交尾つながりで、もう一種。
こちらは、大型のスズメガである。
最初に見つけたときには、生物のように見えなかった。
この正方形は、無生物に見せることで、
天敵に対する防御効果があるのか?
数学的にも、直角三角形がふたつ合わさると、
正方形になるという見事な例である???