ちょっと不思議⑨ シロスジタコゾウムシの繭
津軽半島の先端近くの日本海側。
海岸線から少し山手に入った林道(?)で、
ちょっとだけ不思議なものを発見。
セリ科植物の葉っぱの中央に、
怪しげに、よく目立つものがくっついている。
近ごろ流行(?)の「虫えい」のようなイメージだが、
なんとなく違う。
シロスジタコゾウムシ(ゾウムシ科)
2013年7月15日 中泊町・青森
近くで、もう1個発見。
この角度から見ると、虫えいではなさそうで、
明らかに、何かの虫の蛹(まゆ)だ。
このようなスカシダワラ状の繭を作る虫は、
大きな蛾のクスサンが、良く知られているのだが・・・
このスカシダワラは、案内していただいたnabita氏によると、
シロスジタコゾウムシという甲虫の蛹のようだ。
シロスジタコゾウムシ(ゾウムシ科)
2013年7月15日 中泊町・青森
さらに、3個目を発見!!!
こっちは、中にまだ幼虫のようなものが見える。
製造元(?)のシロスジタコゾウムシは、
一応、セリ科の作物の害虫ということになっている。
昆虫類の蛹は、基本的に無防備であり、多くの場合、
葉の陰や地中など目立たないところに作られる。
一体なぜ、このゾウムシ君は、
緑色の葉っぱの表側に(しかも、ど真ん中に!)、
かなりエネルギーを使って繭を作るようになったのだろうか?
まさに、「食えるものなら、食ってみろ!!」だ。
今回は、とりあえず不思議なものを見たということで・・・