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  • 2017.06
ササの葉のミシン穴の謎【2/3】 ちょっとだけ解明?


この記事をお読みいただく前に、前ページをご覧ください。
↓   ↓   ↓
http://kamemusi.no-mania.com/Date/20150617/1/


ササの葉っぱに見られる横一直線の穴(ササのミシン穴)は、
ホソハマキモドキの幼虫の仕業だとしている複数のブログ記事があり、
ササの新芽の中に産み付けられた卵が春に孵化して、
巻いている葉っぱを食い破って外に出てくるときの穴とされている。

同時に、雌成虫が産卵管を差し込んだ跡が、
葉が開くにつれて大きくなる、ということも言われている。

しかし、いずれの場合も、実際の観察例がなく、
このような仮説は、今日まで実証されてはいない(多分?)。

 

私がササの葉の穴を観察して感じる最大の疑問点は、
昆虫類の幼虫が、成長するために食べる量にしては、
かなり少ないような気がするのだ。

棒状の展開前の葉っぱの期間は、おそらく1週間程度で、
その後1~2日で完全に開いてしまう。

だから、孵化幼虫の摂食期間も1週間程度しかないだろう。

これまでの仮説では、普通の蛾の幼虫が成長して蛹になるまでに、
食べることが出来る量が圧倒的に少ないのだ。


 ⇒非常に奇妙なことなのだが、ネット上には、
  ホソハマキモドキの幼虫の写真が見当たらい。

  個人的には、ホソハマキガ幼虫の仕業ではないことは、
  十分考えられるのだが・・・

 


いずれにしても、これだけ有名な穴を作りだした犯人(多分虫!)が、
おそらく、プロ・アマ含めて、様々な人が探索してきたのだろうが、
いまだに分からないのは、こっちの方がむしろ不思議なくらいだ。

よっぽど暇な人が、かなりの執着心を持って、観察を続けないと、
製造現場に居合わせることが出来ないのだろう。
 

 ⇒逆に言うと、穴の製造は、夜間のかなり短かい時間で行われ、
  作業の前後には、現場には留まらない、
  そんなイメージの真犯人なのだろう。

 

 

 

・・・とりあえず、同じような穴を人工的に作り出してみよう。

 

 


(09)処理直後

2015年6月7日 だんぶり池・青森

前回の記事中の最後の写真(08)は、
展開前の葉に、ラジオペンチで穴を開けた、
というより、側面をこそぎ落としたのだ。

だから、こんな感じがスタートである。


 ⇒さりげなくネット画像を探してみても、
  本物のこんな写真は、見当たらない。


そして、この日から、毎朝ほぼ同じ時間に、
自宅から車で15分のだんぶり池で、
さりげなく観察・撮影を続けた。

 

 

 

(10)処理後2日目

2015年6月9日 だんぶり池・青森

やや開きかけてきたが、外側の穴は本物と良く似ている。

この葉っぱは、柄の方から見て、左が内側になるようだ。

 

 

 

(11)処理後3日目

2015年6月10日 だんぶり池・青森

そして、3日目には、このように開いてきた。

穴の周囲の状況は多少違うが、雰囲気は、
前回の自画自賛の写真(2)とそっくりである。


ここで注目して欲しいのは、処理後の日数だ。

なんと、数日でミシン穴が完成してしまうのだ。


 ⇒これでは、蛾の幼虫が、悠長に食事していたのでは、
  全く間に合うことのない時間のような気がする。

 

 


(12)処理後11日目

2015年6月18日 だんぶり池・青森

ここまで経過すると、穴の周囲もやや丸みを帯びて、
自然製造物らしくなってきた。

 

 

最初の写真(09)のキズを見て、このような食痕を残す虫は?


・・・と考えたときに、個人的には、
カミキリ類の後食を連想する。


 ⇒後食で良く知られているのが、マツノマダラカミキリだ。

  枯れた松から脱出したカミキリ成虫が、健全な松の若枝を後食すると、
  そのときに、マツノザイセンチュウが傷口を経由して侵入し、
  被害が急速に拡大してしまうのだ。


カミキリ類は、通常の場合、羽化脱出後に、
後食と呼ばれる枝をかじる行動が見られる。

カミキリがかじるのは、主に1~2年の若い枝で、
まだ緑色が残っていることが多い。

若い枝の方が圧倒的に柔らかくてかじりやすく、
栄養も古い枝より多くあるからだろう。

このような食痕は、結構よく目立ち、
若枝の樹皮がかじりとられて、
白い材部がむき出しになっていることが多い。

 

ん!・・・カミキリとササ???

 

すぐに思い付くのは、ベニカミキリだ。
良く知られているように、ベニカミキリの幼虫は、
人家のタケの柵などの中で成長するようだ。

他にも、ササやタケ類を食べるカミキリとして、
有名なのがタケトラカミキリがいる。

 

 

 

・・・別の実験結果も示そう。

 

 

(13)処理直後

2015年6月7日 だんぶり池・青森

今度は2か所の穴だ。

このような複数の噛み痕も、
カミキリの後食によく見られる。

 

 


(14)処理後1日目

2015年6月8日 だんぶり池・青森

このときは、次の日には、もう展開が始まっていた。

 ⇒注意深い人ならお気づきだと思うが、
  写真(11)と葉っぱの巻き方が、
  全く逆である(2種類しかないのだが!)。

 

 

 

(15)処理後2日目

2015年6月9日 だんぶり池・青森

この写真を見ると、巻きの内側の部分に相当する穴が、
貫通していない、と言うか塞がっているのだ。


前回の写真(06)の状況に、良く似ている。


これは、ラジオペンチでこそぎ取るとき、
写真(13)の中心部分が、やや不完全にちぎれた結果だろう。


 ⇒当然、カミキリの後食でも、
  全く同じことが起こる可能性もあるはずだ。

 

 


(16)処理後11日目

2015年6月9日 だんぶり池・青森

日数が経過すれば、画面右側の穴は、完全に塞がっている。

穴の周囲も白く変色して。やはり、
自然製造物らしくなってきた。

 


・・・・・

 

 

もちろん、カミキリ類以外にも、
写真(09)と(13)のような食痕(キズ)を残す虫は沢山いる。

例えば、チョウや蛾(チョウ目)の幼虫以外にも、
ハムシ類(カブトムシ目)の成虫と幼虫、ハバチ類(ハチ目)の幼虫、
バッタ類(バッタ目)の幼虫や成虫などが、すぐに思いつく。

もちろん、その中には、普通にササの葉を食う虫もいるはずだ。

 

 

 

(17)ササの葉の食痕(本物)

2015年6月19日 白岩森林公園・青森

さりげなく載せたこの写真。

実は、ここまでの原稿を書き上げてから、
いつもの白岩森林公園で、偶然見つけたものだ。


その瞬間、何かしらの大声を出したと思う。

そして、思わず「ガッツポーズ!!」したスクープ写真だ。


 ⇒食痕としては新しいし、おそらく「ガシガシ!!」と、
  短時間の摂食で出来たようだ。

  明らかに、小さな蛾の幼虫が時間をかけて、
  作りだしたものとは異なると思う。

 

ただし、残念ながら、誰が食べたのか分からない。

これがカミキリの「後食痕」だとしたら、
かなり大型の種類ということになるだろう。

まさに、上から3番目の食痕で、折れ曲がるくらいの食べっぷりだ。


 ⇒このまま、普通に葉っぱが開いていけば、
  ミシン穴になるのは、明らかだろう。

  だから、その場で、開いてみるなんてことは、
  思いもつかなかったのだが・・・

 

私の運命なんて、そんなものだ。

もしかしたら、あと30分早く、この現場を通ったら、
真犯人を取り押さえることが出来たのに!!

 ⇒いや、数時間前の暗いとき、かもしれないのだが・・・

 

まあ、これで老後の楽しみが、また増えたと思って気分転換。

 

 

かなり長くなってしまったので、
貫通していない穴【タイプB】の再現については、
次回に持ち越します。

 


追記(20150623)

以下のページが確定しました。

 ササの葉のミシン穴の謎【3/3】   もうちょっと解明!!
↓   ↓   ↓
 http://kamemusi.no-mania.com/Date/20150623/1/

    

 

拍手[24回]

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【2015/06/20 05:41 】 | ちょっと不思議 | 有り難いご意見(0)
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