シダの泡はアワフキの仕業ではない!!
新緑の季節が始まるのとほぼ同時期に、
色々な植物の緑の葉っぱや茎の部分に、
白い泡の塊が見つかるようになる。
この時期に普通に見つかるのは、
ほとんどが、アワフキムシの仕業だと思って良い。
例えば、ヨシの葉っぱにも、こんな感じの泡が見つかる。
試しに、木の枝で泡を取り除いてみると・・・
アワフキの仲間の幼虫(アワフキムシ科)
2015年6月12日 だんぶり池・青森
中から、必ずアワフキの幼虫が現れる。
ちょっと可哀そうだが・・・丸裸?
ところが、7月になると・・・・
本当に、6月には全く見つからなかったのだが、
弘前周辺では、7月に入るとオシダの葉の裏側に、
アワフキの泡巣と同じような白い泡が見え隠れする。
⇒今年は、別件でほぼ毎日だんぶり池に通って、
比較的真剣に(?)探していたのだが、
結局、6月中には1個も発見できなかったのだ。
だんぶり池の林道周辺には、数種類のシダがあるが、
白い泡が確認できたのは、オシダ【注】だけだ。
【注】当初はベニシダとしていたが、
別件でシダの虫えいを調査中に、
青森には、ベニシダは分布しないことが判明したので、
同属のオシダに訂正した(20150729)。
もちろん、私には両種の識別が全く出来ないが・・・
葉をめくってみると、こんな感じで、
普通のアワフキの泡巣よりも、
クリーミーな感じの細かい泡なのだ。
⇒製造者のサイズの違いだけなのか?
・・・この泡の中から、どんな虫が出てくるのだろう?
しかし、ちょっとだけ不思議なことに、
この泡をいくらかき回しても、取り除いても、
泡の中には、虫(製造主?)が見つからないのだ。
・・・そんな馬鹿な!?
別の泡も、慎重に取り除いてみると、
虫の姿は見えないのだが、葉柄の部分に、
小さな穴があるのが分かる。
この穴の奥に、泡の製造主の虫がいるのだろうか?
⇒もしそうだとしたら、穴の中に、
完全に隠れているのに、何で、
わざわざ泡を作って、身を隠す必要があるのか?
しかも、その泡は、シダの葉っぱの裏側にあるので、
本物のアワフキの泡のように、すぐには見つからないのに・・・
次回予告!!
この穴の中にいる虫の正体は?
・・・ヨフシハバチ類の幼虫!?
追記(20150710)
以下のページが確定しましたので、是非ご覧ください。
【不思議なシダの泡 ヨフシハバチ類の泡巣だった!!】
↓ ↓ ↓
http://kamemusi.no-mania.com/Date/20150713/1/