忍者ブログ
  • 2017.09
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5
  • 6
  • 7
  • 8
  • 9
  • 10
  • 11
  • 12
  • 13
  • 14
  • 15
  • 16
  • 17
  • 18
  • 19
  • 20
  • 21
  • 22
  • 23
  • 24
  • 25
  • 26
  • 27
  • 28
  • 29
  • 30
  • 31
  • 2017.11
不思議なシダの泡 ヨフシハバチ類の泡巣だった

このブログで、以前2回に分けて紹介したように、
普段目につきやすい葉っぱの「白い泡」には、
微妙に異なる様々な形状や質感のものがあり、
アワフキの仕業ではないものも、予想外に多かった。

良く似てるのに! 葉っぱの白い泡塊【その1】
↓   ↓   ↓
http://kamemusi.no-mania.com/Date/20150429/1/


 

今回は、シダの「ちょっとだけ不思議な泡」について、
現在までに分かっていることを、まとめて紹介したい。

 

 

ヨフシハバチ類の泡巣(葉の表面)

2015年7月5日 だんぶり池・青森

こんな感じで、オシダの葉の裏側に見え隠れする白い泡は、
ヨフシハバチ類【注】の幼虫の泡巣であることが分かっている。

 ⇒この時期になると、だんぶり池の林道では、
  本家のアワフキの泡巣は、あまり見られなくなり、
  オシダの泡巣が、結構目立つようになる。


周辺には、他に数種のシダ類があるのだが、
この白い泡は、オシダにしか出現しないようだ。

 

 

 


ヨフシハバチ類の泡巣(葉の裏面)

2015年7月5日 だんぶり池・青森

逆に、本家のアワフキの泡巣が、シダ類にもできるのかどうかは不明だ。

 ⇒ただ、ヨフシハバチの泡は、粒が小さく、
  クリーミー(?)な印象があるので、識別は十分可能だ。


とりあえず、シダの泡の中には、幼虫は見つからない。

ただ、泡で隠れた葉柄の部分には、さりげなく穴が開いていて、
内部に虫が隠れていそうな気配が十分あるのだ。

 

カッターナイフで、穴の周辺を切り取って、
中にいるはずの虫を探してみよう。

 

 

 


ヨフシハバチ類の幼虫

2015年7月5日 だんぶり池・青森

予想どおり、中から小さな幼虫が出てきた。

幼虫の齢は不明だが、良く見かけるハバチ類とは、
全く違う雰囲気で、ウジムシ状(?)である。

 ⇒サイズ的には、葉柄の直径よりも大きくなることはないので、
  成虫は、かなり小さいことが予想される!!!

 

 


・・・可哀そうだが、もう1匹だけ、確認しよう。

 

 


ヨフシハバチ類の幼虫

2015年7月5日 だんぶり池・青森

この子は、ハバチ(葉蜂?)の幼虫なのに、
シダの葉っぱを、食べるわけではなく、
葉柄の中に潜んで、汁を吸っているのだろう。

 ⇒本家のアワフキの幼虫は、口針を道管に差し込み、
  そこを流れる液の中のわずかな栄養分を吸収し、
  残りは全て排泄して、泡巣を形成する。

  
シダ類にも維管束(道管と師管)があるはずで、
ヨフシハバチの幼虫が、葉柄のどの部分にいるのかは不明だが、
アワフキと同じような仕組みで泡が出来るのだろう。

 

 


・・・こんな不思議な泡も見つかる!!!

 

 


ヨフシハバチ類の3連結の泡巣

2015年7月8日 だんぶり池・青森

たまに2連結のものは見つかるのだが、
3連結は、今回が最初の出会いだった。

 ⇒本家のアワフキでは、絶対に見られない現象だ。

 

しかも、かなり不思議なことに、
泡巣の左側の部分に、3ヶ所の穴が確認できる。

脱出した幼虫3匹分の穴なのだろうか?

 ⇒産卵する雌が、思わず(?)3個も、
  同じ葉柄に産卵してしまったのか?

  または、別々の3匹の雌が、
  偶然近くに産卵したのか?

 

とりあえず、マーキングして、
その後の様子を見ることに・・・

 

 


・・・そして、2日後、

 

 

ヨフシハバチ類の泡巣(泡除去)

2015年7月10日 だんぶり池・青森

マーキングしておいた3連の泡巣は、
前々日と全く同じ状態で見つかった。

 ⇒泡のない3個の穴もそのままで、
  内部に幼虫がいる気配は全くなかった。


早速、泡を取り除いてみると、予想どおり、
泡の真下に3ヶ所の穴(赤矢印)が確認された。

写真左の青矢印は、2日前に見つけた、
泡がない部分にあった3個の穴である。


そして、真ん中の赤矢印の先には、幼虫が見える。

他の2個の穴の中にも幼虫がいるはずで、
破壊検査をすれば、見つかるだろう。

 
これは一体、何が起こっているのだろうか??


 ⇒もっとも考えやすいのは、同一の葉柄内に、
  3匹の幼虫がいたのでは、食物不足になって、
  お互いに、場所を移動したかったのだろう・・・???

 

 


・・・そして、さらに2日後の衝撃!!!

 

 

ヨフシハバチ類の泡巣(完全修復!)

2015年7月12日 だんぶり池・青森

まさかと思ったのだが・・・

驚くべきことに、右側の泡3個分が、
さりげなく、完全修復されていたのだ。

見た目も、最初の写真と、ほとんど一緒だ。


 ⇒こんな泡巣が、少なくとも2日で完成してしまうのだ。
  しかも、3個同時に!!!


まだまだ、この葉柄で十分に泡が出来るということは、
最初に見つけた泡のない部分(左側3個)の穴は、
栄養不良で放棄したものではなかったようだ。

 

 

この「ちょっとだけ不思議な現象」を解明するには、
ヨフシハバチ類の生態や生活史について、
まだまだ、知らないことが沢山ありすぎる。


 ⇒残念ながら、成虫の姿を確認することも
  まだ出来ていないし・・・

 

という訳で、もう少し(?)謎のままにしておこう。

 

 

【注】ネット情報では、日本産ヨフシハバチ科には、
   Blasticotoma属が4種、Runaria属が2種知られている。

   また、別の情報では、幼虫がシダを食べるヨフシハバチ科に、
   13種が記載されて、やや分類が混乱してるのかもしれない。

 

 

       

拍手[18回]

PR
【2015/07/13 06:44 】 | ちょっと不思議 | 有り難いご意見(0)
<<ムネアカオオアリ 同種間の殺し合い | ホーム | シダの泡はアワフキの仕業ではない!!>>
有り難いご意見
貴重なご意見の投稿














<<前ページ | ホーム | 次ページ>>