ジョウロウグモ徘徊中?
お気に入りの梓川の河川敷にある公園・・・
さすが、晩秋にもなると、ほとんど誰(虫も!)もいない。
こんなときには、普段見られない虫たちの行動を、
さりげなく観察することが出来る。
まずは、下の写真から・・・・
真ん中に、黄色と黒の目立つ虫がいる!!
最初は、カミキリが歩いていると思った(赤矢印)。
よく見ると、下の方に、クモの糸のようなものが見える(黄矢印)。
ちょっと分かりにくいが、上の方には、
何かの卵のうのようなものが見える(青矢印)。
そして、この3本の矢が、さりげなく結びつく。
真ん中の黄色と黒色の縞模様の虫は、クモだった。
ゆっくり、ヨチヨチと(?)歩き続けて、
上に見えた卵のうまで、ようやくたどり着いた。
まさか、ジョロウグモだったとは???
⇒普段は空中に見事な網を張るクモが、
何故か、木の幹を歩きにくそうに、
よたよたと登って行く光景は、
晩秋でなければ見られないのだろう。
そして、しばらくの間(数10秒)、卵のう付近に静止していた。
このように、ジョロウグモの雌は、
産卵のため網巣を離れて、木の幹などに卵のうを形成する。
また、産卵後しばらくは卵のうのそばにいて、
自分の産んだ卵を守ることがあるようで、
今回は、まさにその行動を見たことになるのだろう。
⇒ただ、何故か、この雌グモは、
まだお腹が大きいのが気になるのだが・・・
ちょっとだけ不思議なことに、
彼女は、卵のうを通りすぎて、
さらに上の方へ向かって歩き始めたのだ。
どうやら、(多分?!)自分の産んだ卵のうの周りを、
ただウロウロしていただけのようだ。
しかし、写真の雌は、まだお腹が膨らんでいるので、
別の産卵場所を探している可能性も捨てきれない。
⇒ネット情報によると、特に温暖な地方では、
数回に分けて産卵することも、観察されているようだ。
でも、ここは長野!!
一体どっちが正解のだろうか?
そして、・・・・
話は、「またそこか!」と言われそうだが、
やっぱり、無毒なのに、この目立つ色彩は、
ちょっとだけ気になるし、不思議だ。
特に、この子が、巣を離れたときの、
よく目立つ無防備なヨチヨチ歩きは、
捕食者の格好の餌になってしまいそうだ。
⇒まあ、この時期になると、
野鳥類は子育ては終わっているし、
カエルやトカゲは越冬準備だろうし、
カマキリやハチはもういない。
【警戒色の無毒昆虫?】
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http://kamemusi.no-mania.com/Date/20110826/1/