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  • 2017.06
ヒメツチハンミョウ かなり不思議な昆虫の世界

これまでは、ブログタイトルどおり、
ちょっとだけ不思議な昆虫の世界」の話をしてきた。

今回は、「かなり不思議な昆虫の世界」を紹介したい。



まずは、舞台となった場所はこんな感じだった。


乗鞍高原 牛溜池
 
2010年9月27日 一の瀬園地 長野

こんな雰囲気の乗鞍高原の静かな池のほとりで、
落ち葉の陰に、まるで人工物のように、
キラキラ輝く青い虫を見つけた。

 


 
2010年9月26日 乗鞍高原

ヒメツチハンミョウのオスである。

男なのに、まるで妊娠しているように膨らんだお腹、
全く飛ぶことが出来ないと思われる小さな翅、
ありえないところがハート型に膨らんだ触角、
全ての体の部分が同じ光沢のある青色。

これだけ見ても、この子は、
「かなり不思議な雰囲気」を持っている虫である。


 

 
2010年9月26日 乗鞍高原

ただし、この子の不思議なところは、外観だけではない。
これからが、「かなり不思議な昆虫の世界」なのだ。


ツチハンミョウの仲間は、ファープル昆虫記にも出てくるので、
その不思議な生活誌を、ご存知の方も多いと思う。

まず、ツチハンミョウの雌は、4000以上の卵を産む。
この数は、通常の昆虫の産卵数ではない。

そして、春先に孵化した1齢幼虫は、アザミなどの花によじ登る。
自分で花の蜜を吸うためではない。
ハナバチが蜜を吸いに来るのを待つのである。

運良くハナバチが来ると、強靭な大あごと肢の爪で、
ハナバチの毛にしがみつき、その巣にたどり着く。

運悪くハナバチの雄にしがみついてしまった場合、
交尾したときに、雌の体に飛び移るという。

巣の中に入った1齢幼虫は、そこで、ハナバチの卵を食べる。

そして、脱皮した2齢幼虫はなんと、イモムシ状になり、
今度は、蜜の上に浮いて蜜を食べる。

その後、3齢幼虫になると、また体型が変化し、
ほとんど動かないサナギにそっくりの擬蛹になる。

さらに、擬蛹の中で、またイモムシ状の4齢幼虫になり(逆戻りの変態)、 
まもなく通常の蛹となって、ついで写真のような成虫となる。

成虫は林床や草地を徘徊し、苔などを食べているといわれる。

このような特徴的な変態を「過変態」と呼ぶが、
何故、3齢幼虫が蛹に似た姿になるのかは、
まだ明確に解明されてはいないらしい。

 

 
 
2010年9月26日 乗鞍高原


しかも、ツチハンミョウ類はカンタリジンという猛毒を、体内に持っている。
だから、この子に、不用意に触れると、強い痛みを感じ、水泡を生じる。

カンタりジンの哺乳類に対する毒性は高く、
昆虫類の持つ有毒成分の中でも、トップクラスになると思う。

また、カンタりジンを持つ昆虫類は多く、
ツチハンミョウ類の他にも、ジョウカイボン類、カミキリモドキ類、
アリモドキ類、ハネカクシ類などが知られている。

昔は、毒薬や媚薬、あるいは育毛剤などに用いられたという。


何でこんな不思議な昆虫がいるんだろうか?
 

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【2011/05/04 07:34 】 | ちょっと不思議 | 有り難いご意見(0) | トラックバック(0)
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