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ちょっとだけ、不思議な昆虫の世界

さりげなく撮った昆虫のデジカメ写真が、整理がつかないほど沢山あります。 その中から、ちょっとだけ不思議だなぁ~と思ったものを、順不同で紹介していきます。     従来のブログのように、毎日の日記風にはなっていませんので、お好きなカテゴリーから選んでご覧ください。 写真はクリックすると大きくなります。   

原発事故と風評被害

5月になったので、このブログの趣旨とは離れますが、
東日本大震災、原発事故と風評被害について、
一度だけ、思っていることを書きます。

普段、ブログに勝手なことを書いているのに、
今回の事故に関して、何も触れないのは、
ちょっとだけ違和感があると感じたからです。

 

4月9日から2週間、茨城県の「東海村」と「ひたちなか市」を、
震災後初めて、夫婦で訪れた。
大学で原子力関係の仕事をしている息子(夫婦と孫)と、
娘(次女)が、それぞれ住んでいるからである。
 

弘前から高速道路を走行したが、一部区間通行止めや車線規制があり、
路面はでこぼこのところが多く、路肩の亀裂は、応急処置が施されていた。

 
2011年4月10日 那珂湊付近

現地の道路も、いたるところで亀裂が入っており、段差が多く、
大洗方面へのR245の湊大橋も、壊れて通行止めであった。

 


 
2011年4月10日 那珂湊おさかな市場岸壁

休日は買い物客でにぎわう那珂湊の魚市場も、営業できる状態ではなく、
原発事故の影響で、漁も中止されていた。




 
2010年4月15日 ひたちなか海浜鉄道の線路

多くの住民の足であった鉄道も、電車が脱線したままで放置され、
線路も波打って、一部の枕木が剥がされて積み上げられていた。



テレビでは、被害の甚大な三陸方面の状況を紹介することが多い。
しかし茨城や千葉でも、被害が大きいところでは、状況は同じである。

滞在中、余震も頻繁で、震度3クラスのものが何度もあった。
津波注意報が出たときには、不気味なサイレンが鳴り響いた。

娘は、慣れたせいか、比較的平然としていたが・・・

 
 

そして、福島第2原発からの放射能漏れの影響である。

東京電力では、昼夜を問わず、必死の修復作業を続けているが、
この事故は、これからの世界の原子力エネルギーの利用について、
大きな影響を与えることは間違いないだろう。

ほんの10数年前に比較して、我々が入手できる情報は激増し、
特に、ネット上では、放射能漏れに関する様々な情報が氾濫している。

それをを見ていて一番気になるのは、(具体的には言及しないが)、
それなりに影響力のある学者も含めた著名人が、
不正確な情報を流すことである。

これでは、いわゆる風評被害も、あっという間に広がるだろう。


今回訪れた茨城県内のスーパーでは、
出荷制限のかかっていない福島県産の野菜や食材が、
何故か、半額以下で売られていた。
茨城の人でさえ、買うのをためらっているようである。

妻と娘は、さりげなく安いイチゴを大量に購入した。

放射線は、テレビの専門家が解説するように、
どんな場合でも、できるだけ被曝しない方が良いに決まっている。

それでも、現在の状況が変わらない限り、
私や家族は「福島産の食材を普通に買う」と思う。

理由は、多少のリスクがあるとしても、
複数の「放射線の安全性に関する専門家」の同意を得た、
政府の発表することは、基本的に正しいはずだからである。

誤解のないように付け加えておくが、私は、
ある消費者が「福島産の食材は買わない」ことを、
批判しているのではない。
もちろん「汚染の可能性がある地域の食品を食べても大丈夫だ」と、
購入して食べることを、奨励している訳でもない。

これから数か月の間は、我々一人ひとりがどのように行動するべきかを、
真剣に考える絶好の機会なのかもしれない。

自分が軽微なリスクを避けるような行動をすることは、
属する集団に、悪い影響を与える利己的な行動かもしれないことを、
人間以外の生物は、おそらく理解することができないはずである。

生物(生命体)は、その成り立ちからみて、間違いなく利己的であるし、
そうでない生物は、とっくに滅亡している。

しかし、我々人間は、本能だけの生物ではない・・・・
 

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