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ちょっとだけ、不思議な昆虫の世界

さりげなく撮った昆虫のデジカメ写真が、整理がつかないほど沢山あります。 その中から、ちょっとだけ不思議だなぁ~と思ったものを、順不同で紹介していきます。     従来のブログのように、毎日の日記風にはなっていませんので、お好きなカテゴリーから選んでご覧ください。 写真はクリックすると大きくなります。   

不思議な光景? キイロスズメバチ

 晩秋のダムサイトで、かなり不思議な光景に出会った。

浅瀬石ダムの展望台にあるキヅタの果実に、
何故か、10数匹のキイロスズメバチが集まっていたのだ。
 

 

キイロスズメバチ(スズメバチ科)

2013年10月18日 浅瀬石ダム・青森

この写真の赤丸の中に、6匹のスズメバチが写っている。

普段は、こんなふうに沢山のハチを、同時に見ることはない。

 

 

キイロスズメバチ(スズメバチ科)

2013年10月18日 浅瀬石ダム・青森

ややビビリながら近づいてみると、
お腹が長く、触角もやや長めなので、
どうやら交尾待機中の雄のようである。

みんな熱心に花の時期が終わったキヅタの果実を、
かじっているようであるが・・・・

 

 


キイロスズメバチ(スズメバチ科)

2013年10月18日 浅瀬石ダム・青森

図鑑によると、キイロスズメバチの女王は、
秋になると働きバチを産むのを止め、
新女王バチと雄バチだけを産むようになる。

9月下旬から11月にかけて、オスバチが羽化し、
その1~2週間後には、新女王バチが羽化してくるのだ。

 

 


キイロスズメバチ(スズメバチ科)

2013年10月18日 浅瀬石ダム・青森

彼らは、性的に成熟するまでの7~15日間は、
巣内に留まり、晴天の午前中を選んで巣を離れる。

巣を離れたオスは、単独生活をしながら毎日交尾場所を訪れ、
交尾の機会を待つと言われており、もしかしたら、
展望台周辺(キヅタの近く?)が、交尾場所なのかもしれない。

 

もちろん巣に帰っても、食糧をくれるハタラキバチは、もういない。

オスバチは、ボソボソとキヅタの実をかじるしか生きられないのだ。

 

 


それから、2週間後・・・

 

 


キイロスズメバチ(スズメバチ科)

2013年10月31日 浅瀬石ダム・青森

まだ、同じ場所にいた!!!

こんな状態で、新女王が巣立ちするのを、待っているのだろうか?


写真の青マルの部分には、突出した雄の交尾器が写っている。

でも、もしかしたら、新女王と交尾できなかったアブレ雄???

 

 


さらに、1週間後・・・

 

 

キイロスズメバチ(スズメバチ科)

2013年11月9日 浅瀬石ダム・青森

まだ、数は少なくなったが、まだ、いた!!!!!

⇒(新たに、キヅタの花が咲いたようにも見える)

お腹の長さが、大分短くなっているようだが、
間違いなく、アブレ雄だろう。




そして・・・・・・・・・

    
  


2013年11月9日 浅瀬石ダム・青森

そして、この日が、アイン君、最後のドライブだった。 



  

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