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ちょっとだけ、不思議な昆虫の世界

さりげなく撮った昆虫のデジカメ写真が、整理がつかないほど沢山あります。 その中から、ちょっとだけ不思議だなぁ~と思ったものを、順不同で紹介していきます。     従来のブログのように、毎日の日記風にはなっていませんので、お好きなカテゴリーから選んでご覧ください。 写真はクリックすると大きくなります。   

君はミノムシ? クサカゲロウ幼虫??


いきなりですが・・・

 


枯れ葉?

2013年9月7日 白岩森林公園・青森

緑色の葉っぱの上に、小さな枯れ葉の塊(=塵)がある。

 

 


枯れ葉??

2013年9月7日 白岩森林公園・青森

でも、よく見ていると、かすかに動く。

 

 

クサカゲロウ幼虫(クサカゲロウ科)

2013年9月7日 白岩森林公園・青森

もっと、よく見ると、下に足や腹部が確認できる!!

クサカゲロウ(種名不詳)の幼虫が、
自分の体に、【その辺に落ちている】枯れ葉などの塵を、
さりげなく付着させているのだ。

 

 

さらに・・・

 

 

枯れ葉?

2013年10月7日 弘前市・青森

緑色の葉っぱの上に、小さな枯れ葉の塊(=塵)がある。

 

 


枯れ葉??

2013年10月7日 弘前市・青森

でも、よく見ていると、かすかに動く。

 

 


ニトベミノガ幼虫(ミノガ科)

2013年10月24日 弘前市・青森

もっと、よく見ると、前方に小さな頭部がある。

これは、ニトベミノガの幼虫が、
多分【自分で切り取った?】枯れ葉や枯れ枝などで、
さりげなくミノを作って隠れているのだ。

 


このように、本物の枯葉や枯れ枝を、
うまい具合に、身に付けていれば、
このブログで今まで紹介してきた「擬態する虫たち」のように、
苦労して自分の体そのものを、変化させる必要はないのだ。

 

 


ここで、ミノムシとクサカゲロウの違いについて、
もう一度、詳しく見てみよう。

 

クサカゲロウ幼虫(クサカゲロウ科)

2013年9月9日 だんぶり池・青森

これは、どうみても、葉っぱの上のゴミだ!!

 

 


クサカゲロウ幼虫(クサカゲロウ科)

2013年9月13日 だんぶり池・青森

だんぶり池では、時間が沢山ある場合が多いので、
結構熱心に(?)虫を探すのだが、
枯れ葉(?)が動かなければ、多分私も見逃していただろう。

 

 

今度は、ミノムシ・・・

 

 

ニトベミノガ幼虫(ミノガ科)

2013年10月21日 弘前市・青森

ミノムシの方は、クサカゲロウより、多少探しやすい。


理由はお分かりだろうか?


ミノムシには、必ず葉っぱに食痕が残るのだ。

捕食者であるクサカゲロウ幼虫には、
当然、葉っぱに食痕は見当たらない。

 


というわけで、以下も元記事もご覧ください。


擬態よりすぐれているのか? フタモンクサカゲロウ
↓  ↓  ↓
http://kamemusi.no-mania.com/Date/20110107/1/


擬態より完璧??? ニトベミノガ
↓  ↓  ↓
http://kamemusi.no-mania.com/Date/20131029/1/

 

         

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