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ちょっとだけ、不思議な昆虫の世界

さりげなく撮った昆虫のデジカメ写真が、整理がつかないほど沢山あります。 その中から、ちょっとだけ不思議だなぁ~と思ったものを、順不同で紹介していきます。     従来のブログのように、毎日の日記風にはなっていませんので、お好きなカテゴリーから選んでご覧ください。 写真はクリックすると大きくなります。   

何故そんな食べ方をするの? コガタルリハムシ幼虫


昨年春のこのブログで、だんぶり池のイタドリの葉っぱで見つけた、
多分コガタルリハムシの孵化幼虫の物凄い集団の写真を紹介した。
↓   ↓   ↓
http://kamemusi.no-mania.com/Date/20140601/1/


多分コガタルリハムシ幼虫集団

2014年5月19日 だんぶり池・青森

 


そして、この100匹以上の大集団は、
何故か、イタドリの葉っぱを食うことはなく、
18日後に見に行った時点で、全く姿を消していた。
↓   ↓   ↓
http://kamemusi.no-mania.com/Date/20140623/1/

この不思議な出来事の理由が全く分からず、
いくつかの可能性を推測することしかできなかった。

 

 

そんなことがあったので、今年は、
コガタルリハムシの本来の食草であるギシギシを見つけると、
その近くにあるイタドリの葉っぱを、さりげなく観察することにした。


ただ、今のところ、何の手がかりも得ることはできていないのだが・・・

 

 

 


コガタルリハムシ幼虫(ハムシ科)

2015年5月1日 七ツ洞公園・茨城

これが、普通に見かけるギシギシの葉を食べる幼虫である。

まるまると太って、いかにも大食漢という雰囲気である。


しかし、この場所では、近くにあったイタドリには、
ハムシ類の食痕を見つけることが出来なかった。

 

 


・・・それどころか、

 

 


ギシギシのコガタルリハムシ食痕

2015年5月1日 七ツ洞公園・茨城

何故か、周囲には新鮮なギシギシの葉っぱが沢山あるのに、
このように、集団で同じ株を食べる性質があるようだ。

 

 

 


ギシギシのコガタルリハムシ食痕

2015年5月1日 七ツ洞公園・茨城

だから、最終的には、こんな状態になってしまう。


 ⇒近くのイタドリどころではなく、同じギシギシの別株にも、
  全く手を付けることはなく、ひとつの株を食べつくすのだ。

 

これも、天敵からのエスケープの手段なのかもしれない。

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 


今年も、だんぶり池の同じ場所で、イタドリの葉っぱを探したが、
昨年見たような幼虫の大集団は、発見できなかった。

そして、昨年と全く同じように、現時点では、
イタドリの葉っぱには、ほとんど食痕は見られず、
数頭のイタドリハムシの成虫を見かけただけだった。


一体、あの大集団は、なんだったのだろうか?

 

 

   

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