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  • 2017.10
天敵からのエスケープ?! ハルニレフクロフシ


前回紹介したコガタルリハムシの集団摂食は、
天敵からのエスケープの可能性もあると思うが、
今回の例は、明らかに何か意味(?)がありそうだ。

 

比較的良く整備された松本市内の公園で、
ちょっとだけ不思議な光景に出会った。

 

 

ハルニレハフクロフシ

2015年5月11日 松本市・長野

こんな感じで、沢山あるハルニレの木のうち、
数本だけに、物凄い数のハルニレハフクロフシが見られた。

このピンク色は、まるで花が咲いているような雰囲気だ。


これも、天敵からのエスケープなのだろうか?

 

 

 

ハルニレハフクロフシ

2015年5月11日 松本市・長野

近づいてみると、ほとんどすべての葉っぱに、
かなり変化に富んだ形状の「虫えい」が出来ていた。


 ⇒まあ、普通のイモムシやケムシの食害と違って、
  緑色の葉っぱの部分は残っているので、光合成はできるはずだ。

  だからこれほどの集中分布をしても、
  樹木へのダメージはそれほど多くないのかもしれない。

 

 

 

ハルニレハフクロフシ

2015年5月11日 松本市・長野

形成者は、オカボノクロアブラムシということで、
イネ科植物の害虫として記載された種なのだろう。


この第1世代の幹母によって、ハルニレの葉表に、
上部が膨らんだ筒状の虫えいが形成される。

 

薄葉先生【注】の「虫こぶハンドブック」によると、
6~7月になると、虫えいのサイドに開いた穴から、
有翅虫が脱出し、オカボなどのイネ科植物に移住する。

そして、秋に、二次寄生上で産性虫を生じ、
再びハルニレの枝に集まって、産卵するようだ。


だから、1本の木に集中するのは、
産卵する雌成虫の選好性(?)なのだろう。

 

 

 


ハルニレハフクロフシ

2015年5月11日 松本市・長野

ネット情報では、街路樹などで、多発することが知られている。

そんなときには、晩秋にハルニレのまわりを、膨大な数の成虫が飛び、
遠目には煙のように見えるらしいので、やはり、
ハルニレハフクロフシが数本の木に集中分布するのは、
天敵からのエスケープなのかもしれない。

 

 

【注】高校時代の恩師である薄葉先生が、
   今年3月9日に亡くなられたことを、
   虫えい掲示板の湯川先生の情報で知った。

   数年前から、いつもの楽しい年賀状が届かなくなり、
   心配していたのだが・・・


   学問としての昆虫学というものを、
   教えていただいた最初の先生だった。

   在学当時は、いわゆる受験校と呼ばれた高校だったが、
   生物部の雰囲気だけは、かなり異なっていたと思う。

   無謀にも、「3年間で100種のカメムシを採集する」
   と、みんなの前で宣言してしまったのだが、
   卒業直前の3月に、それを達成したときには、
   一番喜んでくれた(?)のが、薄葉先生だった。
   

   心からご冥福をお祈りいたします。

    

 


 

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【2015/06/05 06:16 】 | 虫えい | 有り難いご意見(0)
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