さりげなく撮れた幻のヘビ!! シロマダラ
谷川岳の「一の倉沢の出会い」へ通じる車道が、
ここ数年間、通行止めが続いていて、今年も、
ロープウェイ駅の駐車場でUターンする羽目に!!
おそらく、もう再開しないような予感がするのだが・・・
と言いつつ、手前の無料の駐車場に車を停めて、
付近をカメラ片手に歩いてみる。
・・・そして、幸運は忘れた頃にやってきた
シロマダラ(ナミヘビ科)
2015年5月17日 谷川岳山麓・群馬
道路上に、見慣れないヘビを発見。
⇒縦縞ならば、普通のシマヘビなのだが、
この子は、見事な横縞(?)だ。
そして、こんな状況でヘビに出会うときは、
たいてい「ロードキル」の個体なのだが、
どうやら、この子は元気そうで、外傷は全く見られない。
ただ、何故か、近づいても逃げることはしないので、
何らかの打撲性のショックを受けているのか、
あるいは、早朝の気温が低いこともあるのかもしれない。
シロマダラ(ナミヘビ科)
2015年5月17日 谷川岳山麓・群馬
ネット検索の結果、この子は「シロマダラ」という名前で、
巷では『幻のヘビ』と呼ばれるほどの珍しい種類のようだ。
日本固有種で、全国に分布しているのだが、
生息密度がかなり低いからか、捕獲はもちろん、
目撃情報でさえも非常に少ないようで、
見つかると「ちょっとしたニュースになる」ほど(!!)だ。
名前のシロマダラは、「何で?」という感じなのだが、
幼蛇の時は、白が鮮やかに見えるので、そこから来ているらしい。
⇒分布域が広いのに、希少性があるのは、
無理矢理こじつけて、昆虫でいうと、
フトハサミツノカメムシの場合と良く似ている。
どんな生態や生活史なのか、非常に興味深い。
シロマダラ(ナミヘビ科)
2015年5月17日 谷川岳山麓・群馬
ネット情報では、この子は、毒を持っていないのだが、
外敵に襲われると、毒蛇(多分マムシ?)のように威嚇するか、
あるいは、擬死行動を行うとされている。
⇒多少とも興味深い情報なのだが、
逆に、そんなことで騙される捕食者が、
本当にいるのだろうか?
・・・という訳で、
写真撮影時は、そんな珍品のヘビとはつゆ知らず、
とりあえず、道路際の草むらに追いやったのだが、
元気でいて欲しい・・・・