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ちょっとだけ、不思議な昆虫の世界

さりげなく撮った昆虫のデジカメ写真が、整理がつかないほど沢山あります。 その中から、ちょっとだけ不思議だなぁ~と思ったものを、順不同で紹介していきます。     従来のブログのように、毎日の日記風にはなっていませんので、お好きなカテゴリーから選んでご覧ください。 写真はクリックすると大きくなります。   

神秘的? 半透明の生物

弘前に住んでいて、寒い~寒い~冬の間は、
さりげなく「水族館」や「動物園のチョウの温室」に行くのがベスト!!

今回は、クリスマスイブに息子夫婦と孫たちと行った大洗水族館。

そこで見たちょっとだけ神秘的なクラゲを、
ガラス越しに撮ったデジカメ写真で紹介する。




ミズクラゲ(ミズクラゲ科)
 
2011年12月24日 大洗水族館・茨城

日本近海で、最も普通に見られるクラゲらしい。

多分、アイン君とよく行った海岸の「潮だまり」、
やフェリーから見るクラゲが、この子だったのかもしれない。

傘に透けて見える胃腔、生殖腺が4つあることから、
別名をヨツメクラゲともいうと説明書きにはあった。


クラゲの分類(標本)は、どうするのだろうか?
乾燥標本なんかあるんだろうか・・・

 

 

ミズクラゲ(ミズクラゲ科)
 
2011年12月24日 大洗水族館・茨城

しかし、どうみても、遊泳能力はほとんどないようで、
上下のバランスさえも、うまく定まっていない。

これでは、ペットとして家で飼いたいと思っても、
普通の水槽では、濾過器の吸い上げ口に吸い込まれたりして、
なかなか難しいような気がするが・・・

 

 

ベニクラゲ(クラバ科)
 
2011年12月24日 大洗水族館・茨城

ベニクラゲは、かなり小さめ(直径1cm以下)のクラゲであり、
形状も、ベル型の特異なクラゲに属する。

 水槽の上に、真っ赤な大きな字で、
不老不死のクラゲ ベニクラゲ」
と書かれた看板があった。

実は、この小さな多細胞動物は、
ときどき「若返り」を行うことで、不老不死と言われているのだ。

当然、普通の生物は、老化が進むと決して元に戻ることはできない。

しかし、ベニクラゲは、ある程度の期間生存すると、
組織や器官を退化させ、肉の塊のようになる。

その後、その肉の塊は、若いポリプに戻り、若返りを起こすのだ。

ポリプとは、簡単に言えば、クラゲの子供のことで、
この一見簡単に見える若返りだが、今のところ、
これができる生物は、まだベニクラゲしか発見されていないらしい。

まあ、知能を持った生物には、当てはまらないだろうが・・・

 

 

カブトクラゲ(カブトクラゲ科)
 
2011年12月24日 大洗水族館・茨城

一番右に写ってる子は、素晴らしい!!!

水槽の中で、動くたびに、傘にある突起部分が、

最初に見たときは、人為的に水槽に虹色の光を当てて、
それが反射しているのだと思った。

しかし、説明文をよく読むと、カブトクラゲには、
体(カブトの部分)に、8本の櫛板(くしいた)があって、
何と、その部分が自ら虹色に発光するのだ。

日本各地に分布するが、男鹿半島の庄内浜には、
夏~秋に多く出現し、ときには大発生するらしい。
 

 


カブトクラゲ(カブトクラゲ科)
 
2011年12月24日 大洗水族館・茨城

実は、この発光している状態をカメラで撮るのは、難しいのだ。

水族館の展示では、発光の状態を、分かりやすくするためか、
照明はけっこう暗めで、クラゲの輪郭と櫛の部分が目立つようにしている。

もちろんストロボを使用すると、表面のガラスにその光が反射する。

しかも、櫛の部分は酸素を得るためか、ウェーブを起こして、
絶え間なく動いているので、あまりシャッター速度を遅くできない。


・・・と言うわけで、数10枚撮って、何とか見られるのが、
たったのの2枚だけだった。 
⇒画像をクリックして大きくすると、ちょっと虹色が見えます

【撮影データ: 絞り値(f/3.5)、露出(1/25秒)、ISO-3200】
  ⇒当然、カメラは手ぶれ補正機能付きであるが・・      

 

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