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ちょっとだけ、不思議な昆虫の世界

さりげなく撮った昆虫のデジカメ写真が、整理がつかないほど沢山あります。 その中から、ちょっとだけ不思議だなぁ~と思ったものを、順不同で紹介していきます。     従来のブログのように、毎日の日記風にはなっていませんので、お好きなカテゴリーから選んでご覧ください。 写真はクリックすると大きくなります。   

ちょっとだけ不思議なハエたち

昔は、全く気にも留めなかった存在であったが、
このブログを始めてから、ハエもそれなりに面白いことを知った。


ツマグロキンバエ(クロバエ科)
 
2010年9月17日 だんぶり池・青森

深緑色で、なかなか綺麗なハエ(!)である。
しかし、何といっても、この子の特徴は、大きな目である。

写真で見る限り、頭部は全て複眼であり、胸部の幅より大きい。

しかも、青緑色に輝き、はっきりとした縞模様がある。

最初は、光の干渉によって、縞が見えるのかと思ったが、
そうではない!!

明らかに、目そのものに、縞模様があるのだ。

これは、一体何のためにあるのだろうか?

 

 

マダラアシナガバエ(アシナガバエ科)
 
2010年8月3日 だんぶり池・青森

金属光沢の非常に美しいが、残念ながら5mm程の小さいハエ。
この不思議な色を、エメラルドグリーンというらしい。

この色で、もっと大きな身体だったら、
きっと若者たちに大人気のハエになった(嘘)。

しかし、この子は、華麗なる捕食者ハンミョウと同じように、
性質はかなり獰猛で、アブラムシなどの小昆虫を捕食する。


そういえば、草の葉上をせかせかと歩き回って、
食べ物(アブラムシ)を探している。

やっぱり、ちょっとスケールの小さい捕食者だったりするのである。

 


シナヒラタハナバエ(ヤドリバエ科)
 
2010年9月4日 だんぶり池・青森

なんか、面白い恰好で、ススキの葉に止まっている。

前方に突き出ているのは、触角ではなく、前脚なのだ。

どうやら、大きな複眼を掃除中のようである。


この子は、ハナバエという名前が付いているが、
幼虫の食べ物は、なんとカメムシなのである。

ネット情報では、スコットカメムシなどの硬い表面に卵を産み付け、
孵化した幼虫がカメムシの体内に侵入するらしい。

だから、カメムシにとっては、この比較的きれいなハナバエは、
とんでもないやつなのである。

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