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ちょっとだけ、不思議な昆虫の世界

さりげなく撮った昆虫のデジカメ写真が、整理がつかないほど沢山あります。 その中から、ちょっとだけ不思議だなぁ~と思ったものを、順不同で紹介していきます。     従来のブログのように、毎日の日記風にはなっていませんので、お好きなカテゴリーから選んでご覧ください。 写真はクリックすると大きくなります。   

ODDITY???

様々な工夫をしながら生きている虫たちの中には、
非常に派手で、奇妙で、目立ちやすい姿かたちをしているのに、
有毒ではなく、何かに擬態してる訳でもない種がいる。

もちろん、我々人間が理解できないだけなのだが・・・


ただ、鳥類のような視覚的に獲物を探す捕食者の多くは、
獲物に対して、サーチングイメージができるので、
直前に食べた虫たちを狙う習性があるようだ。

だから、過去に出会ったことがないような、
奇妙な格好をしている虫たちを見つけても、
一瞬、攻撃を躊躇する可能性があるのだ。


有名なのは、熱帯地方のツノゼミの仲間で、
とても虫とは思えない、変てこりんな、
SF小説に出てくる宇宙人のような風貌をしている種類がいる。

昔読んだ論文では、確か”ODDITY”とか言っていたと思う。


日本国内には、そのような虫たちは、多分いないので、
自分で写真を撮ったことは、もちろんないのだが・・・

比較的良く似た雰囲気をもったものは、少しだがいるのだ。

 

 

ギンモンスズメモドキ(シャチホコガ科)

2012年6月21日 道の駅みしま・福島

もう少しがんばれば、熱帯のツノゼミになるかも・・・

かなり派手な模様で、良く目立つが、
何かに標識的擬態をしているのではないだろう。

 

 

ミミズク(ミミズク科)

2011年7月24日 だんぶり池・青森

多分はじめてこのこを見た人は、
ちょっとだけビックリするかも・・・

迫力は、熱帯ツノゼミ遠く及ばないが、
日本の虫たちの中で、一番近いのは、この仲間だろうか。

 

 

トホシテントウ幼虫(テントウムシ科)

2011年1月15日 渡良瀬遊水地・埼玉

この子を見つけた鳥やカエルは、躊躇するだろう。

というか、まず、虫とは思わないかもしれない。

 

 

アケビコノハ幼虫(ヤガ科)

2010年10月17日 弘前市・青森

目玉模様はさておき、この姿勢でじっとしてると、
とても奇妙な物体にみえるではないか?

さすが、どこにでも出てくるアケビコノハ君!!

 

 

コガネグモの仲間

2012年10月7日 矢立峠・秋田

最初は、何かの脱皮殻かと思った。

でも、よく見るとやっぱりクモか?

 

 

エゾギンモンシャチホコ(シャチホコガ科)

2012年7月18日 城ヶ倉・青森

まあ、蛾であることは、すぐ分かるのだが、
緑の葉っぱの上にいたら、鳥は攻撃をためらうだろうか?


でも、みんな、鳥が、一度でも食べてしまえば、
次回からは、逆に良く目立つので、
サーチングイメージができてしまうと、
全くの逆効果なのかもしれない・・・

 

 

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