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ちょっとだけ、不思議な昆虫の世界

さりげなく撮った昆虫のデジカメ写真が、整理がつかないほど沢山あります。 その中から、ちょっとだけ不思議だなぁ~と思ったものを、順不同で紹介していきます。     従来のブログのように、毎日の日記風にはなっていませんので、お好きなカテゴリーから選んでご覧ください。 写真はクリックすると大きくなります。   

これは、カメムシチャンス!!

 
 通い慣れた林道を、カメラ片手に、虫を探しながら、
ブルブラ歩いていると、本当にさりげなく、
シャッターチャンスに恵まれることがある。


思わず足を止めて・・・カシャ!!

 

今回は、そんな写真を、普通に(?)紹介したい。

 

 


ツマジロカメムシ幼虫(カメムシ科)
 
2013年9月11日 白岩森林公園・青森

最初は、キンカメ類の幼虫かと思った。

まさか、青森で・・・・?


そっと近づいてみると、確かに金属光沢であるが、
これは多分ツマジロカメムシの幼虫だ。


よく見ると、お尻の先に綺麗な水玉が!!!


シャッターチャンスとか、勝手に言ってるが、
偶然撮れた写真で、「数撃ちゃ当たるんだよ!」の典型。

⇒そんなに、沢山撃った訳ではないのだが・・・

 

 

 

アカスジカメムシ(カメムシ科)
 
2014年7月30日 だんぶり池・青森

この写真で見ると、はっきりアカスジカメムシだと分かるが、
最初に見つけたときは、本当にビックリした。

まさか、こんなところにいるとは思わなかったからである。


ただ、カメラのフォーカス機能が素晴らし過ぎるのか、
ある1点にしか合わないので、被写体の前後がぼやける。

だから、こんな分かりやすい写真になったのだ。

⇒カメラのレンズ(フォーカス機能?)に感動?


警戒色の典型のようなアカスジカメムシが、
静止する背景の色(状況)によっては、
全く逆の保護色になってしまうのだ【注】

 

 

 

アオクチブトカメムシ(カメムシ科)
 
2013年7月15日 ベンセ沼・青森

四国にいた頃は、ほとんど出会うことがなかった。

青青森県内では、普通に見つかるようだ。


上の写真は、多分カギバガ類の幼虫を捕獲して、
さりげなく体液を吸汁している珍しい場面だ。

⇒こんな美麗種が、肉食であるという証拠写真?!

 

 

 

エゾアオカメムシ(カメムシ科)
 
2012年7月11日 だんぶり池・青森

青森では、リンゴの害虫とされるほどの普通種。

カメムシの仲間は、多少とも集合性があるようで、
ツーショット(それ以上も!)写真は、簡単に撮れる。

ただ、このように2匹が平行に並んでいるのは、
かなり珍しいような気がする、というか、初めて見た。

⇒それにしても、2匹の微妙な距離感と、背景だ


交尾準備中の雄と雌なのだろうか?

 

 

 


ニシキキンカメムシ成虫と幼虫(キンカメムシ科)
 
2005年5月8日 徳島市・徳島

日本の「美麗種ベスト3」に入るカメムシだ。

国内では、分布が非常に局所的(?)なので、
あまり出会う機会がない、美しいカメムシだ。

これは、福岡県の古処山で採集してきた終齢幼虫を、
徳島の自宅で飼育・羽化させたものなのだが、
成虫と幼虫が、互いに寄り添う貴重な写真だと思う。

⇒左側の終齢幼虫の金属光沢が見事だ。

 

 

【注】全く同じ体色が、背景の違いによって、
   保護色にも、警戒色にもなるということは、
   十分有り得ることだろう。

   ただし、警戒色として機能する場合には、
   当然その裏付けがなければならない。

   アカスジカメムシは、少なくとも成虫は、
   例の悪臭を放出することはないのだが、
   植物起源の不味成分を、体内に持っている。

   だから、野鳥類は、一度アカスジカメムシで、
   嫌な経験をすると、その鮮やかな体色を記憶し、
   2度と攻撃することはない。

   このように、鮮やかな警戒色を持つカメムシは、
   ナガメやヒメナガメのように、悪臭を出さないものが多い。
   ↓   ↓   ↓
   http://kamemusi.no-mania.com/Date/20101110/1/
   

     

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