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さりげなく撮った昆虫のデジカメ写真が、整理がつかないほど沢山あります。 その中から、ちょっとだけ不思議だなぁ~と思ったものを、順不同で紹介していきます。 従来のブログのように、毎日の日記風にはなっていませんので、お好きなカテゴリーから選んでご覧ください。 写真はクリックすると大きくなります。
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いつもの白岩森林公園の林道で(注)で、
不思議な正体不明の虫を見つけた。
最初に見つけたのときは、こんな感じであった。
葉っぱの奥から、こちらを警戒して、動かない。
バッタ? コオロギ? カメムシ?
クモ? ハチ? アブ?
もう少し近くで、確認しようと思ったら、
あっという間に、視界から消えた。
後から、撮った写真を見ても、分からない。
短い翅があるようだが、幼虫なのか?
よく分からない。
全くの正体不明の虫??
ハラビロマキバサシガメ(マキバサシガメ科)
2012年10月10日 白岩森林公園・青森
それから3日後の、ほぼ同じ時間と場所で、
同じ雰囲気の虫を偶然見つけた。
翅の短さや、体型と色が良く似ているので、
最初の写真も、ハラビロマキバサシガメだったのだろう。
肉食(小昆虫などを捕らえて体液を吸う)の種が、
同じ場所で、数日後にまた見つかるのは、
そんなに珍しいことではない。
ハラビロマキバサシガメ(マキバサシガメ科)
2012年10月10日 白岩森林公園・青森
食事直後の個体なのだろうか、マキバサシガメの仲間にしては、
非常にがっしりとした立派な体型をしている。
ハラビロマキバサシガメは、徳島に住んでいるときには、
あまり見かけなかったが、ネット情報によると、
北国では、普通にみられるようだ。
ハラビロマキバサシガメ(マキバサシガメ科)
2011年9月15日 白岩森林公園・青森
不思議なのは、翅の長さである。
通常は、このように翅が短かいので、
まるで、幼虫のようなイメージである。
しかも、この個体は、腹部背面の中央付近が黒っぽくなって、
臭腺開口部が背中にある(幼虫の特徴!)ように見える。
何故か、ごく稀に翅の長いものが現れるようだ。
(⇒残念ながら、長翅型個体の写真はない!!)
このように、同じ種で、翅の長さが異なる現象は、
翅多型性と呼ばれ、マキバサシガメでは、普通に見られる。
ハラビロマキバサシガメ(マキバサシガメ科)
2010年10月19日 酸ケ湯温泉・青森
この子の翅は、ちょっとだけ長いようだ。
でも、この中途半端な長さは、何なんだ。
おそらく、長翅型の個体が基本型で、
(多分)飛ぶことが出来るのだろうが、
それならば、全部が長い翅を持った方が、
有利だったはずである。
何故、多くの個体は、飛ぶことを断念したのだろうか?
全くの想像だが、コストをかけて翅を持つより、
取りあえず、餌探し、外敵からの防御、異性の発見など、
基本的な行動には、飛べなくても、ほとんど問題がなかったのだろう。
それなら、中途半端に、翅を残さなくても良かったのに・・・
(注)この撮影地は、弘前へ移り住んでからの
お気に入りの場所なのだが、正式名称がよく分からないので、
このブログでは、白岩森林公園としている。
しかし、森林公園とは、遊具やキャンプ場、トイレなどがある場所で、
入り口付近のごく一部のことを言うようである。
実は、私がいつも虫の写真を撮っている場所は、
そこから、車で10分ほど登った林道で、
その付近は、森林公園ではないのかもしれない・・・