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ちょっとだけ、不思議な昆虫の世界

さりげなく撮った昆虫のデジカメ写真が、整理がつかないほど沢山あります。 その中から、ちょっとだけ不思議だなぁ~と思ったものを、順不同で紹介していきます。     従来のブログのように、毎日の日記風にはなっていませんので、お好きなカテゴリーから選んでご覧ください。 写真はクリックすると大きくなります。   

よく似てるが・・・ ツノアカツノカメムシ

今月は、さりげなく「カメムシ写真強化月間」です。
頑張って、不定期に(!?)ブログ更新します。

 

今回は、前種に非常に良く似たツノアカツノカメムシ。
Acanthosoma haemorrhoidale angulatum Jakovlev,1880

とりあえず、北方系の希少種ということになっているが、
四国の山地(ダムサイト)でも見つかる。

 

 

ツノアカツノカメムシ(カメムシ科)

2010年8月22日 白岩森林公園・青森

前回のミヤマツノカメムシと良く似ているが、
前胸背側角(ツノ)が顕著に突出することで、区別できる。
ただ、その突出の程度には、変異が結構大きく、
たまに、ミヤマツノカメに似た突出が弱い個体も見つかるので、
同定には、以下の確認が必要だ。

 

 

ツノアカツノカメムシ(カメムシ科)

2011年7月19日 登別温泉・北海道

ツノアカツノカメの腹部結合板(黒色楕円部)には、
黒色部がないので、黒色部があるミヤマツノカメとは、
十分識別は可能である(注)

 

 


ツノアカツノカメムシ(カメムシ科)

2011年11月1日 玉川ダム・秋田

三角形の背中(小楯板)の緑色が、なかなか良い。

そして、この赤色(?)は、車の色でいうと、
ブラキッシュレッドマイカ、または、
ダークグレーレッドメタリックとでもいうのだろうか?

 

 


ツノアカツノカメムシ(カメムシ科)

2011年11月1日 玉川ダム・秋田

立派なツノは、裏側から見ると、赤色部が目立つ。

なかなか、この角度から撮る機会はない。
このあと、一瞬で飛び去った。

 

 


ツノアカツノカメムシ(カメムシ科)

2011年11月12日 浅瀬石ダム・青森

撮影場所のダムは、自宅から車で30分かからないで行ける。

10月から11月にかけて、曇りや雨が続いた後の晴天の日には、
ダムサイトに沢山のカメムシが集まってくる。

沢山のミヤマツノカメムシの中に、ときどき、
ちょっとだけ雰囲気の違うツノアカツノカメムシが見つかるので、
毎年の楽しみのひとつである。


(注)あまり人のことを言える立場にはないが、
   ネット上では、明らかに誤同定の写真が見られる。

   ひどいのは、ハサミツノカメムシの雌を、
   ツノアカツノカメムシとしている例があった。
   確かに、ツノの赤いツノカメではあるのだが・・・

    

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