ちょっとだけ不思議な鳥 コクチョウ
もう10年近く前、水戸の偕楽園にある千波湖で、
初めて野生のコクチョウに出会った。
そのときまで、恥ずかしながら、
近くに白っぽいヒナが泳いでいたこともあり、
コクチョウ(黒鳥)は、ハクチョウ(白鳥)の
突然変異で出来たと思いこんでいた。
⇒軽くネットで調べてみると、
コクチョウは、世界に6種いるハクチョウ属の一種で、
原産地は南半球(オーストラリア)とのことである。
千波湖は、偕楽園の南に広がる小さな湖で、
ジョギングや散歩をしてる人が多く、
沢山いる水鳥も、人間を恐れることはないようである。
コクチョウは、オオハクチョウなどのように渡りを行わず、
季節や環境の変化により近距離移動を行う漂鳥なので、
おそらく一年中見られるのだと思う。
ちょっと信じられないような事実だが、写真で見る限り、
ヒナ鳥の羽毛は白色で、逆にくちばしが黒色なのである。
それが、かなり不思議なことに、成長するにつれて、
羽毛は黒くなり、逆に、くちばしは赤色へと変わっていくらしい。
何とかして、その変わる瞬間(?)を見たいものである。
コクチョウ(カモ科)
それから、4年後、同じ場所で、またコクチョウに出会った。
今度は、少し大きめのヒナが、一羽だけいた。
コクチョウのつがい(夫婦)は、一生の間、継続すると言われる。
コクチョウ(カモ科)
妻がじっと見てるので、ヒナがちょっと恥ずかしがって、
お母さんのお尻の下にに隠れようとしてるが、
これでは、お母さんの方が、逆に、恥ずかしいかも・・・
コクチョウ(カモ科)
そして、昨年末、娘のマンションの近くの名もない池で、
偶然にも、多数のカモや、数羽のハクチョウに混じって、
2羽の(多分カップルの)コクチョウを発見した。
水戸市にある千波湖から、数kmしか離れていない市街地で、
まさか、こんな場所に! と言うような池である。
コクチョウ(カモ科)
2011年12月20日 ひたちなか市・茨城
やっぱり、人を恐れないようで、平気で近づいてくる。
あまり寄り添ってはいないが、ある程度の距離を保持して、
ゆっくりと泳いでいるので、おそらく夫婦なのだろう。
このときは、ヒナの姿は、見当たらなかった(まだ生まれていない?)。
ちょっとだけ、鳥インフルエンザが心配であるが・・・
⇒2~3年前から、鳥インフルエンザの流行の兆しがみられ、
あちこちの水鳥の住む池に、なるべく近づかないように、
との看板が立てられている。