ついに撮れた!! 野生のタヌキ
虫の写真を撮ろうとして、林道を車で走っていると、
さりげなく他の動物に出会うことがある。
そんなときは、慎重に車を停めて助手席のカメラを手にするが、
運が良ければ(相手がすぐに逃げなければ!)、何枚か撮影できる。
これまでに、野生の哺乳類にはしばしば遭遇したことがあるが、
撮影に成功し、このブログで紹介した種類は、以下の7種類である。
エゾシカ、キタキツネ、エゾリス、ニホンザル、
ニホンカモシカ、イノシシ、テン・・・
ところが、ずっと気になっていた野生のタヌキには、
写真はおろか、出会ったこともなかったのだ。
⇒交通事故にあったタヌキは、よく見かけるのだが・・・
そして、今回の信州MMTで・・・
最初に見つけたときには、「またアライグマか?」と思った。
カメラを向けても、逃げないし・・・・
・・・と、思った瞬間??
肩の部分に黒い三角形の模様が見えた。
確か、これはタヌキの証拠?
よく似ているアライグマは、アライグマ科なので、
分類学上は、大きな違いがあるはずなのだ。
なのに、遠目には、どっちか判断できないほど良く似ている。
・・・しょうがない! 逃げるとするか?!
そんな感じで、動き出して、ようやく横からのショット・・・
横から見ると良く分かるのだが、
肩の三角形の黒い模様が、はっきり見えるし、
尻尾は短く、リング状の模様もないので、
間違いなくこの子はタヌキだろう。
野生のタヌキに出会ったのは、これが最初だった。
人間に慣れているのか、あるいは性質なのか、
タヌキの行動は、予想外にゆっくりしている気がする。
・・・だから
タヌキは、夜に道路を横断しているときに、
偶然通りかかった自動車のライトに照らされると、
動けなくなってしい、交通事故に遭う件数が非常に多いとされる。
特に高速道路では、事故死する動物の約4割がタヌキと言われているほどだ。
個人的には、一般道路では、イタチが多いような気がするのだが・・・
また、イリオモテヤマネコやツシマヤマネコのように、
離島にも車が増えて、大きな問題になっているようである。
イヌやネコなどの哺乳類に限らず、このようなロードキルの問題は、
昆虫類にも、昔から指摘されており、昆虫学会で、
ずいぶん前のことであるが、講演を聞いたことがある。
彼らにとって、どんな天敵よりも、車の方が怖いのかもしれない。