ついに撮れた!! シロシタホタルガ幼虫
ついに撮れたシリーズ(?)、3回目は、
別に大騒ぎすることでもないのだが・・・
今回紹介するシロシタホタルガの幼虫は、
成虫ほど頻繁には見かけることがない。
というか、今回が初めての出会い(確認!)だった。
シロシタホタルガ(マダラガ科)
2015年5月14日 安曇野・長野
フトハサミツノカメムシの雄成虫に出会った後の興奮状態のまま、
多分サワフタギの葉っぱに、典型的な警戒色のイモムシを見つけた。
⇒偶然とは言え、同じ日に、同じ場所で、
撮りたかった虫に、連続で出会ったことになる。
見た目の雰囲気は、ホタルガの幼虫に似ているので、
一瞬、ホタルガの幼虫かと思ったが、餌の植物が違う【注】。
シロシタホタルガ(マダラガ科)
2015年5月14日 安曇野・長野
付近を探すと、合計10個体ほどが見つかった。
シロシタホタルガの幼虫は、ホタルガ幼虫と違って、
両サイドに赤い模様が一列に並んでいる。
⇒それにしても、このように昼間によく目立つ葉っぱの表側で、
堂々と摂食行動をしているのは、自分は鳥に食われないとう、
確かな裏付けがあるからなのだろう。
シロシタホタルガ(マダラガ科)
2015年5月14日 安曇野・長野
写真をよく見ると、白っぽい短い毛が生えているが、
これは、毒針毛ではなく、触っても大丈夫だ。
もちろん、マダラガ科なので(?)、体内に不味成分を持っている。
⇒ただ、ホタルガの場合も同じであるが、幼虫の食草は、
一般的な有毒植物には分類されていないはずだ。
他のマダラガ類のように、植物起源の成分を、
そのまま体内に蓄積しているのではないのかも?
一般的に「有毒植物」と呼ばれるグループには、
キンポウゲ科やガガイモ科のような強力な毒性を示すものから、
セリ科やアブラナ科のような穏やかな(?)毒性を示すものまで、
多種多様な植物が知られている。
だから、それらを食べて体内に蓄積する側にも、
それに応じて、完全な警戒色のものから、
どちらとも言えないような微妙な色合いのものまで、
多種多様な昆虫類が知られている。
この非常に興味深い現象については、日を改めて紹介したい。
【注】以前このブログで紹介したホタルガの幼虫は、
都市部の公園でも、比較的良く見かける多分普通種で、
ヒサカキやマサキなどの常緑の葉を食害することが知られている。
成虫と同様に、幼虫も警戒色のイモムシ(ケムシ?)で、
どっちが前か分からない不思議な体型をしている。
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http://kamemusi.no-mania.com/Date/20130610/1/